December 2, 2007

最終節の逆転。鹿島優勝、裏ヒーローはキングカズ

やっぱりJリーグが一番●こんなこともあるのだなあ、今シーズンは浦和とガンバ大阪で優勝を争っていたと思っていたが、最終節でまさかの鹿島逆転優勝。この日、浦和は最下位の横浜FCに勝ちさえすれば優勝できた。だれがこんな結末を予測できただろうか……といいつつも、こういうありそうにないことはしばしば起きる。マリノスが2003年の2ndステージ優勝したときを思い出した。
●しかしっすよ。試合開始の瞬間、ワタシは相当気分が滅入った、テレビを見てて。あれ見たら、浦和以外のサポはみんなやるせなくなる。だって、あれ埼スタじゃなくて日産スタジアムなんすよ! 相手が浦和だと(アウェイのお客のおかげで)入場料が何試合分も稼げるから、どこのクラブもなるべく大きな会場で試合をしたくなる。横浜FCも当然のごとく、三ツ沢競技場じゃなくて日産スタジアムを会場に選んだ。で、そうやって日程を組んでおいたら、なんと、この日が相手が優勝を決める試合になった。横浜FCは最下位で降格が決定している。ワタシが横浜FCサポだったら、自チームのフロントまでが浦和の優勝をお膳立てしているかのように感じたかもしれない。あの場にいる横浜FCサポの疎外感を想像してみた。マリノスサポのワタシだって、産スタが赤く染まるのは見たくない(産スタを憎悪しているくせに)。
●だから予感はしてた。こういうときって、サッカーの神様は見放さないんすよ、あの産スタに来ていた横浜FCサポのことを。
●サッカーの神様は横浜FCのベテラン選手たちに憑依して、カズも山口素弘も小村徳男も山田卓也も試合開始から猛然と飛ばしていたのに足が止まらなかった。40歳のカズがドリブルで相手を完璧に抜き去ってから(!)、クロスを入れて根占がゴール。キングカズ、スゴすぎる。1-0で横浜FCが勝利。
●と部外者は見てたけど、浦和サポは違う物語を見てた、きっと。みんなが自分の物語を紡ぎ出すのがサッカー、ていうかスポーツ。
●鹿島はまだ浦和戦がロスタイムなのにすでにオリヴェイラ監督が喜びを爆発していたのが印象に残った。このクラブはいつも自前の選手たちで世代交代を成し遂げて強くなってくるから恐ろしい。これでアジアを戦い、しかも代表選手が増えると、チームがボロボロに疲弊するというのがJのパターンになりつつあるが、果たして来季はどうか。

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