December 27, 2007

「われらがイエスの四肢」殺人事件(ウソレビュー)

●「われらがイエスの四肢」殺人事件(2007/独 トソ・コープヌン)。ブクステフーデ没後300年の2007年、北ドイツのリューベックにある聖マリア教会で、人体の一部が次々に発見されるという、猟奇的な事件が起きる。まず発見されたのは「足」。続いて「膝」「手」「脇腹」「胸」「心臓」「顔」の7つが見つかる。被害者は男性で、指輪にJ.C.のイニシャルが刻まれていた。両手首と足に釘が打ち付けられていたことから、被害者は磔刑に処せされたものと推察される。この難事件を解決できるのは名探偵ヨハン・セバスティアンしかいない! 健脚の名探偵ヨハン・セバスティアンははるばる300kmを徒歩で旅して、リューベックにやってくる。名探偵は息子の一人と同じイニシャルを持つ被害者の死体を調べ、被害者が他人の罪をかぶって身代わりになって死んだのではないかという仮説にたどり着く……。デヴィッド・フィンチャーの影響が濃厚な作品。島田荘司「占星術殺人事件」には一歩及ばず。

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