May 22, 2008

チャンピオンズ・リーグ決勝~マンチェスター・ユナイテッドvsチェルシー

●まず先にリアル業務連絡を一件。明日23日(金)より26日(月)まで休暇を取ります。この間、ケータイはほとんどつながりません。メールは可。(←これ誰に向かって書いてるの?)
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チェルシー、あるいはチェルスキ●(以下、結果バレあり) さて、チャンピオンズ・リーグ決勝である。なんと、イングランド勢同士の対決になってしまった。同国対決だとなんとなく国内リーグっぽくって萎える……と思ってたら。今回の決勝はモスクワ開催ではないですか!
●度を超したお金持ちといえばロシア人。チェルシーを2003年に買収したのはロシアの石油王、ロマン・アブラモヴィッチ。もうこの時点で話ができすぎてる。だって石油王で名前が「アブラモヴィッチ」っすよ。どんな設定だよ! チェルシーは負債が約160億円あったといわれるが、それをあっさり返済して、ポケットマネーでガンガンと有名選手を買いだした。まさにリアル「サカつく」、男のロマン、ロマン油モヴィッチ。純資産20兆円とかって、もう天文学的で想像つかない。
●「そんなカネの力で強くなれるほどサッカーは甘くない」と言いたいところだが、チェルシーはどんどんと強くなって、今年ついにチャンピオンズ・リーグ決勝へ。その舞台がオーナーの母国ロシアなんだから、まるでチェルシーがモスクワに凱旋帰国したみたいな錯覚を覚える。イングランド対決なのに。
●相手のマンチェスター・ユナイテッドにも最近アメリカ人富豪による買収があったけど、もともと伝統のある強豪だし、実態は知らないがワタシらから見ると、チェルシーの顔はオーナーのアブラモヴィッチなのに対して、マンチェスター・ユナイテッドの顔はアレックス・ファーガソン監督って気がする。「サー・アレックスの帝国」に新興金持ちクラブが挑むみたいな感じ。アレックス・ファーガソンのイメージは「父」だな。
●特にどちらが好きというわけでもないけど、リーグ優勝を逃したチェルシーのほうをなんとなく応援して観ていた。あ、もしかしたらクリスチャーノ・ロナウドが嫌いなだけかも。あと、マンUは準決勝で貢献してくれたパク・チソン(元京都サンガ)をどうしてベンチにも入れなかったのか謎(負傷ではない)。ワタシがパク・チソンならふてくされて藁人形作るな、アレックス・ファーガソンの。
●試合はずっと拮抗してたけど、1-1に追いついた後はチェルシーが押し気味だったと思う。ポストとバーに当たったシュートが1本ずつあったし、シュート数も断然チェルシーが多かった。でも終わってみるとポゼッションはマンUのほうが高かった。かなり早くから足を攣る選手が続出。芝の関係なのか? 延長に入ってからは消耗戦になったが決着が付かずにPK戦へ。
●ワタシのなかではクリスチャーノ・ロナウドは悪役なので(現在世界最強ミッドフィルダーだとしても)、ヤツがPKを外した時点で、アブラモヴィッチのロマンは完璧なエンディングを迎えると思った。クリスチャーノ・ロナウド(ふん、ロナウドと言ったらブラジルの9番だ、意地でもクリスチャーノをいちいち頭に付けるぞ)以外の選手は全員決めて、後はチェルシーの5人目、ジョン・テリーが決めればジ・エンド。その蹴る直前の瞬間に、カメラがチェルシーの選手たちをとらえたんだけど、みんな頬が微妙に緩んで、顔に祝福の準備ができてますって感じになってたんすよ。ワッってみんなで走るぞ、と。
●そしたら、アレですよ、思い出すジーコ・ジャパンのアジア・カップ。試合途中から土砂降りになってた雨で芝が緩んでて、ジョン・テリーの軸足がズルッって滑った。軸足が滑ってるのに、フツーに蹴れる選手はいない。これが外れて4-4になった。いったん勢いが逆流すると、もう止まらない。サドンデスになって、アネルカが外して(だが誰もがアネルカを忘れ、ジョン・テリーを記憶する)、マンチェスター・ユナイテッドが優勝。クリスチャーノ・ロナウドが安堵のあまりマジ泣き。
●ロマン・アブラモヴィッチは何を思っただろうか。ここまでお膳立てができてて、この仕打ち。サッカーの神様は底意地が悪い。ずっとジョン・テリーの左足に狙いを定めて待ち構えていたにちがいない。でも今年また原油価格は上がったみたいだから、まだまだアブラモヴィッチは買えるはず。何を買えばいいのかはわかんないけど。

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