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August 8, 2008

ニッポンvsアメリカ@北京五輪

ニッポン!●オリンピック開幕。オリンピックというのはサッカー界にとっては微妙な存在なんである。U23国際大会なんだけど変則的にオーバーエイジが参加可能で、FIFA以外の組織が運営していて、なぜかヨーロッパ枠が異様に少なく、しかもイングランドやスコットランドにいたっては「国ではない」という理由で存在しないことになっていて、真夏に消耗戦をやるという大会だ。ワールドカップやアジアカップなら何大会前までも優勝国を記憶してるが、オリンピックとなると前回王者すら忘れてしまっている。だいたいサッカーって夏季五輪じゃなくて冬季五輪でやるべき種目なんじゃないのか(笑)。気温が35度もあったら、それは別のスポーツでは。もうサッカー界はオリンピックに参加するのをやめて、自前のU23大会を6月くらいにやったらどうだろう。そうすれば欧州のクラブが選手を出さないなんてこともなくなるだろうし。8月に大会なんてムリムリ……。
●と毒づいているのがなぜかといえば、それは明らかだ。ワタシは今、全力で負け惜しんでいる。あーあ、アメリカに負けてしまって、後はオランダとかナイジェリアだ。化物みたいな選手がごろごろいるんだろなー。もともと勝点は3試合で0か1とは予想してたんであり、北京五輪を醒めた目で見ていたのだが、現実に試合が始まってみればもはや猫にマタタビ、女郎に小判、ドラえもんにどら焼き、クッキーモンスターにチョコチップクッキー状態であり、猛烈にエキサイトして観戦しているのであって、U23がどうのこうのというのは関係なくなるのだ。ボールをどんどん回して、吐くまでアメリカ人たちを走らせよ。事実、前半は猛暑にとまどうアメリカ相手にニッポンがボールを支配していたのであるが、よく考えると、ゲームは支配されていたというか、まさかという感じだがアメリカのほうが試合巧者だったんである。0-1
●でもほんのわずかな偶然が運命を支配してるんすよ、微妙なところで。ニッポンが勝っててもぜんぜんおかしくない内容だった。アメリカはゴール前のこぼれ球から絶好のシュートチャンスを得てゴールした。残りの2試合は「偶然」とか「微妙」とかをはるかに超越して、永遠に追いつけないレベルの差を痛感することになるんだろうな。ああ、そうなったら、どうやって負け惜しみしよう。
●アメリカはキーパーの質が高かった。ニッポンは内田が右サイドでがんばってた。谷口もよく走った。森本の1トップは意外。前にスペースが欲しいタイプだと思ってたので。中盤の守備はしんどそう。主審はニッポンにフレンドリーな甘口タイプだったのに。終盤、エリア内で倒れた豊田陽平にPKをくれなかったけど、文句は言えない。ダイブっぽく見えたし、その前に長友が一度見逃してもらってる。アメリカは一度として自陣ゴール前でファウルを犯さず、ニッポンにフリーキックの好機を与えてくれなかった。ああ、ヤだヤだ、あんな大人のサッカーをよりによってアメリカにされてしまうなんて。

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