March 26, 2009

グレン・グールド/ブラームス:間奏曲集

グレン・グールド/ブラームス:間奏曲集●あえて、挙げる、今さら紹介するのも憚られる、この世でもっとも美しい音楽の一つを。ブラームスのインテルメッツォ(間奏曲)。作品117とか作品118とか、みんな大好きだろうし、ワタシも大好きだ。みなさん、このディスクをウチで聴くときに、あまりの美しさに身悶えしながら聴いていることだろうと思う。ワタシもそうだ。同じくらい悶絶する。で、そのなかでもどれか一曲だけと言われたら、ワタシは以前は迷わず作品117-1を挙げたけど、今ならどうかな、作品118-2じゃないかな。でなければ作品118-6か。こういう好みの移り変わりって微妙に加齢が反映しているのかもしれん。
●このグールドのディスクは存在が奇跡みたいなものだから、もったいなくてめったに聴けない(なんですかそりゃ)。いちばん最近聴いたのは何年前かなあ、それそろまた聴いていいかも。全人類、いや全類人猿くらいまで含めて、いやいや全銀河全宇宙の知的生命体に向かって、割れた腹筋浮かび上がらせながら100%フルパワーでオススメしたい。あ、ウソです、腹筋は割れてません、微塵も。
●なんでこれを思い出したかっていうと、ネットラジオでBayern4を聴いてたら、その作品118-2が知らない演奏で流れてきたんすよ。それがヨロヨロと悲しい演奏で、こりゃ誰が弾いてるんだと思って番組表にアクセスしたら、往年の大巨匠だった……。やれやれ、ま、そんなこともあるか。悠揚迫らぬ大家ならではの風格、と心の中で訂正しておこう。さ、気を取り直してグールド聴くしか!

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