April 24, 2009

ゴーティエ・カピュソンのヴィクター・ハーバート

●1981年生まれってことは、まだ28歳なのか。いやー、このジャケといい、ジャケの表4の写真といい、ホントに男前だなー。ゴーティエ・カピュソン(カプソン)。チェリスト史上最強のカッコよさかもしれん。
●超名曲ドヴォルザークのチェロ協奏曲と、知ってる人は知っている、知らない人は知らないヴィクター・ハーバートのチェロ協奏曲第2番が収録されている。で、ワタシはその知らないほうの人だったんだけど、これは名曲っすね。ヴィクター・ハーバート(1859-1924)はアイルランドに生まれ、ドイツに移住し、その後アメリカに渡った作曲家、チェリストということなんだけど、これ、何も知らずに両方聴くと、ドヴォルザークのチェロ協奏曲が先にあって、ヴィクター・ハーバートはその影響を受けた作品だと早とちりすると思う。
●逆なんすよね。先にヴィクター・ハーバートのほうがこの曲を書いて、そのニューヨークでの初演(1894)を聴いて感銘を受けたドヴォルザークが、すぐにチェロ協奏曲の作曲に取りかかった、と。ドヴォルザーク並に人気が出るとはいわないが、堂々たる傑作。第2楽章のチェロ独奏なんてホントに美しい。新鮮な気分で聴けるロマン派チェロ協奏曲は貴重だ。
●チェロが上手くて若くてイケメンで、この演奏家に惜しいことがひとつあるとしたら、日本語表記がカピュソンとカプソンで分かれてしまったことだな(笑)。グーグルはもちろん、アマゾンもカピュソンとカプソンを別人扱いしている。これを大きな不利と感じてしまうのは、グーグル的世界観に毒されすぎなのか?

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