June 11, 2009

ニッポンvsカタール@ワールドカップ2010最終予選

●まずはお知らせ。本日6/11のTOKYO FM「DIARY」 (14:00-16:00) にて、辻井伸行さんの帰国後初の演奏となるミニコンサートが生中継されるとのこと。15:15から師匠横山幸雄さんと対談して、2台ピアノでラフマニノフのピアノ協奏曲第2番から第1楽章を演奏するそうです。よろしければどぞ。番組情報等詳細はTOKYO FMへ。(なお番組はネット上では聴けませんので、ラジオ受信機が必要です、念のため)
カタール●さて、ニッポンvsカタール戦である。いやー、久々に酷い試合を見てしまった。なにが酷いかといえばいくつもあるが、まずこれだけコンディションの悪いニッポンに勝ち切れなかったカタールも酷い。彼らはこれが最終戦なので、3位に入るためにはどうしても勝点3が必要。なのに主審からアウェイのPKという砂漠のオアシスのごとき恩恵を授かっておきながら(ありゃエリア外だろう)、1-1のドローとは。セバスティアンがいないとカタールの攻撃力は半減する。
●ニッポンは体も気持ちも試合についていけない感じ。でもこれはしょうがない。ずっと厳しい最終予選を戦ってきて、ついに本大会出場を勝ち取った後に、15時間飛行機で移動して中3日で試合。これでいつもと同じだったら人間じゃない。途中出場した松井や興梠のように、出場機会に飢えていた選手だけが積極的にプレイできた。俊輔はまたミスが多かったし、ケガを恐れるかのようにプレイが軽い。
●欧州で長いシーズンを戦った選手は今しか休めないので、すぐに休暇に入ったほうがよかったのかも。次のオーストラリア戦は完全な消化試合なので、お互いに控え選手のテストになるんだろう。順位が1位でも2位でもなにも違わないんだし、Jリーグはシーズン中でもあるので、とにかくケガ人がでなければいい。いずれにせよ結果は意味レス。
●それにしてもマレーシア人主審はひどかった(またか)。アウェイのウズベキスタン戦ほどではないが、まさかホームでもあんなジャッジに悩まされるとは。日本やオーストラリアを相手に戦うチームは、体を寄せられたらすぐに転べばファウルをもらえる。そして相手には悪辣なタックルをしても大目に見てもらえる。でも「弱者のサッカー」で得をできるのはアジアの試合だけ。一歩アジアの外に出て戦うとなれば、相手は猛然とプレミアリーグやセリエA標準のタックルを仕掛けてくる。もちろん主審は笛を吹いてくれない。止められない相手を後ろから削ればすぐにカードを出されてしまう。こんなのやってて、もしワールドカップ本大会に出れちゃったらどうするつもりなの?
●と、問いつめたいところだが、少し昔まではニッポンもこういう「弱者のサッカー」で強国に対抗していたので、偉そうなことはいえない。カタールはこれで敗退が決定したが、バーレーンと(現在最下位だが)ウズベキスタンにはまだプレイオフのチャンスがある。
●もう一方の組はサウジアラビアが韓国(出場決定済み)になんとか引き分けたので、2位が大混戦になった。北朝鮮、サウジアラビア、イランまで可能性がある。17日はこのサウジアラビアと北朝鮮の直接対決があるので、オーストラリアvsニッポンを見ている場合ではないかも。

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