October 1, 2009

季刊「サッカー批評」 issue 44

サッカー批評●「監督には二種類いる。クビになった監督と、これからクビになる監督だ」。という名言があるくらいころころ人が変わるのがサッカーの監督。でも年に何回も交代するようなところは弱いところで、強いところは何年もずーっと同じ監督がやったりしてるじゃないっすか。アジアの代表監督だったら、親善試合にひとつ負けただけでも更迭論が出てきちゃうし、一方でヨーロッパの強国だとワールドカップであっさり負けても続投とか(あれ? サッカーの話で「続投」なんて比喩的表現はヘンか)。マンチェスター・ユナイテッドのファーガソン監督なんて何十年監督やってるのか。19世紀くらいから率いてなかったっけ!?
●そんな謎だらけの監督に焦点を当てたのが、今号の「サッカー批評」。特集「サッカー監督の取扱説明書」はとてもおもしろかった。広島のペトロヴィッチ監督のインタビューも味わい深かったし、日本人ではJFLの町田ゼルビア監督戸塚哲也(かつての読売クラブの名プレーヤー)とか、ベガルタ仙台の手倉森誠、山形~京都~栃木で実績を積んだのに現在現場を離れている柱谷幸一とかいった人たちに話を聞いているのがさすが。一方でこの雑誌、謎すぎる記事とかまるで共感できない記事も多くて、まだら模様なので、そのあたりのつるつるに整えられてない感を許容できる人向けでもあり。
●「もし、相手を怖れる2チームが試合をしたらどうなりますか? もうそれは、見るに値しない試合になってしまいますよ」(広島・ペトロヴィッチ監督)。いやー、ホントにその通りなんだけど、でもそんなこといえる監督はほとんどいない。サッカーは勝点1とか1得点(ていうか1失点)が異様に重くなりがちだから。

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