October 26, 2009

ふたたび発動、中村俊輔不在時エスパニョールがんばるの法則

●っとその前にこれだ、ようやく見つかった、先々週のマリノスvs名古屋戦でのストイコヴィッチ監督伝説ゴール。こんなの見たことない。これ、マリノスのキーパー(榎本)が蹴り出したボールを、ボレーで返してるんすよ。しかもスーツに革靴で(笑)。やられたマリノス者がいうのもなんだが、いまだにピッチ上に立つ誰よりもうまい。先に報道で知ってるから信じられるけど、それがなかったら絶対フェイクだと思ったにちがいない。
エスパニョール●で、今週の中村俊輔@エスパニョール。アウェイで強豪セビリア(セビージャ)との一戦に意外にも先発出場。セビリアは多少主力を欠いていたとはいえ、圧倒的にゲームを支配、どんどん攻めてくる。エスパニョールは防戦一方なんだけど、キーパーのカメニが奇跡のようなセーブを連発。そんな苦しい展開。
●エスパニョールはボールを奪ってもほとんど前にあてもなく蹴りこむだけのサッカーをしてたんだけど、そんななかでも俊輔は視野の広さとロングパスの正確性で、多少なりとも有効なボールさばきを披露してくれた……と、贔屓目に見たい、ワタシは。が、エスパニョールの現地サポは決してそうは思わないだろう。なぜなら反対側のサイドではルイス・ガルシアがとにかく前に前にと局面を打開しようとするのに対し、右サイドで俊輔にボールが渡ると、ボールは奪われにくいけど、2タッチ、3タッチしたあげくに安全なバックパスの繰り返しになるから。サポはカウンター喰らってでも相手のゴールに向かってほしいんすよ。スコットランドでのセルティックとかアジアでのニッポン代表みたいに、いつも相手に対してポゼッションで優位に立てるチームならああいうプレイでもいいんだろうけど、そこはエスパニョールだから。
●で、後半7分で俊輔はデ・ラ・ペーニャと交代。そして後半15分、ニコラ・パレハが無謀なタックルで2枚目のイエローで退場。ただでさえ苦しいエスパニョールが、一人少なくなってしまった。さて、ここで問題です。この後、エスパニョールはどうなったでしょうか?
●答え。チーム一丸となって鬼神のごとくがんばった。なんと、一人少なくなったのにもかかわらず勢いを盛り返し、しばしばカウンターから質の高いチャンスまで作った。デ・ラ・ペーニャは(ときどき)輝いていた。前半飛ばしすぎたセビリアは徐々に運動量を落とし、焦りもあってか一人多い優位をまったく生かせないまま、0-0のドロー。これはもうエスパニョールにしては飛び上がって喜びたくなるくらいの好結果だろう。
●だいたい察しがつくが、今週も悪意に満ちたGoal.comを確認しておこう。えーっと。ベスト選手はエスパニョールのカメニで10点。10点付けるかあ。そしてワースト選手。中村俊輔の3.5点(なにそれ……)。退場になったニコラ・パレハでさえ4.5点なのに。ああっ、もう。ウチの俊輔はいじめられっ子じゃありませんから! プンスカ!

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