March 12, 2010

映画「ドン・ジョヴァンニ」と「シャーロック・ホームズ」

●モーツァルトとダ・ポンテを題材にした映画が4月に公開される。カルロス・サウラ監督「ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い」(音が出ます)。映画におけるモーツァルトはあまりにも「アマデウス」の印象が鮮烈すぎていまだに記憶に焼き付いているが、果たしてそれを塗り替えてくれるものかどうか。
●そういえば試写でガイ・リッチーの「シャーロック・ホームズ」 (これも音が出ます) を観たのだった。これはもう、ワタシらがNHKで見てきたジェレミー・ブレット版ホームズのイメージをとことん覆すものだった。ホームズ役はロバート・ダウニー・Jrで、筋肉ムキムキに鍛え上げられたスーパーマン。ワトソン役はなんとジュード・ロウで超イケメン、しかもホームズほどじゃないがアクションシーンもしっかりこなす。
●たしかに原作ではホームズは知性に恵まれているばかりではなく、ボクシングがプロ級ってくらいの肉体派でもあったっけ。ワトソンにもなんとなく動きの鈍いオッサンという先入観を持っていたが、これもNHKの番組のイメージか。
●予告編からもわかるように画面は相当ににぎやか。色調も演出も全般にダークなトーンなんだけど、大作らしく万人向けに作られている(つまり同じ監督の「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」や「スナッチ」のようには捻ってない)。
●そういえばホームズはヴァイオリンの名手のはずだったが、この映画では一度たりとも弓でヴァイオリンを弾くシーンがない。その代わり、爪弾く。ヴァイオリン自体はこれ見よがしに何度も出てくるので、これは次作以降の伏線にでもなっているのだろうか。

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