May 24, 2011

横河武蔵野FC対栃木ウーヴァFC

武蔵野陸上競技場●サッカーでいちばん見たくない試合はなにかといえば、それはゴールキーパーのありえないような(でも割りとある)ミスで決まった0-1だ。さわやかな初夏の日曜日、その0-1を武蔵野陸上競技場で観戦してしまった。どんな名手でも、やるときはやってしまう、キーパーは。ワールドカップでだってある。客席でできることがあるとすれば、沈黙するか、ため息をつくかくらい。横河武蔵野FC 0-1 栃木ウーヴァ。観客600名。
●ほとんどの時間帯、武蔵野はゲームを支配していた。武蔵野はつい数シーズン前にはリーグ準優勝を果たしたほどのJFLの強豪チーム(アマチュアだが)。しかし今季は低迷して、上よりも下が気になる順位に甘んじている。節電のため練習時間が限られていることが影響しているのかもしれない。
●久々の武蔵野陸上競技場だったが、武蔵野はポゼッション・サッカーを目指していた。テクニックのある10番高松が中盤の王様に君臨し、創造性あふれるプレイを見せ、いくつもチャンスを作った。でもシュートが遠い。なんだろうな、強かった頃は守備力で競り勝つリアクション・サッカーで「見て楽しい」にはほど遠かったんだが、高松が入ると見て楽しくて、そして弱い。一度なんて(リードされてて)カウンターのチャンスが巡ってきて、3対3だったかな、高松が中央でボールを持って、両サイドに味方選手が上がっている、どちらに出しても決定機を作れるかもという場面で、なんと、彼は目の前のディフェンダーに向かって悠然とまたぎドリブルで抜きにかかったんである。さすがに呆れて叫んでしまった。「いいからっ!」。もうそれ、いいから。いつの時代のサッカーですか。ボールを二度三度と華麗にまたいでいる間に敵の陣形は整い、チャンスは潰れた。やれやれ。
●しかし断言できるのだが、もし次に見に行った試合で高松が先発してなかったとしたら、ワタシは心底がっかりする。他に誰を見ろと?

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