June 6, 2011

ペプシドライ

ペプシドライ●ついに理想のコーラ登場か、そんな期待を微妙に裏切られて茫然としているのだが、理念は正しいのであり、楽園は目の前、いや隣の通りくらいまで来ていたのかもしれない。甘くないコーラ、ペプシドライだ。
●これまでの低カロリー系コーラにはほとほと辟易していた。コーラだけじゃない。ラブリーな炭酸飲料がどんどんと「糖分ゼロ」路線へとシフトし、飲むべき飲料が見つけられない悲しさ。「糖分ゼロ」「カロリーゼロ」「カフェインゼロ」……はぁ、じゃ水でも飲めばぁ? この種の飲料のアスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物が生み出す人口的な甘さに関してはそう嫌いではない。それよりも、ワタシらが甘い飲料を飲みたくなるのは体が疲労により糖分補給を欲しているからであり、喜んで代謝したいのであって、そんなハリボテみたいな飲料が役に立つのかというのが根本の問題。たとえるなら遠足にでかけて疲れ切って、さあエネルギー補給だと思って取り出した飲料がカロリーゼロという絶望。もう歩けないよ、疲れたよパトラッシュ的な敗北感。
●だが、オーセンティックなコーラは甘すぎるのもまた事実。求められるコーラ、オルタナティヴ。そこで今回のペプシドライだ。従来に比べて甘さは半分以下、しかし果糖ぶどう糖液糖は使用されており、21kcal/100mlのエネルギーを有するのが心強い。そう、これでいいんじゃないか。全宇宙のコーラはペプシドライになる!コーラ界の涅槃境がここに!
●そう思ったのに。なにが違うのか。甘くなくなったら娯楽性までなくなった。キリリとした雰囲気より、もう少し堕落した感がほしい、コーラには。たとえば甘さ従来比70%くらいのコーラを作ることはできないのだろうか。ひょっとしてペプシコーラとペプシドライを混ぜればできるのか? あるいはそこにコカコーラを混ぜたらどうなるのか。隠し味でドクターペッパーは? 紅茶なんかも入れたらどうか。
●近づいてはいるのだが、なにかが違う。準推薦(←なにそれ?)

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