July 29, 2011

OEKツアー2011、キール公演

キールの海
●OEKツアーは宿泊地キールでの公演へ。キールは軍港の町、海の町でもある。海辺で優雅にのんびり過ごしている人々が眩しい。そこらじゅうにカモメが飛んでいて、ほとんど鳩並みのフツーっぷりで、その辺にいる。
キール・シュロス
●シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭、夜のOEK公演はキール・シュロスという1200席ほどのホール。ここはホールの出し物一覧を見ていると、しっかりした公演をやっているようで(北ドイツ放送響とか)、お客さんもデンマークのゾンダーボルクとはぜんぜん違う雰囲気の人たち。都会のノリというか、服装も一段きちんとしているし、演奏会にも通い慣れている人が大多数という印象。
●演目は武満徹「3つの映画音楽」、プーランク「2台ピアノのための協奏曲」、休憩を挟んでバッハの「2台ピアノのための協奏曲 ハ短調」BWV1060、ハイドンの「驚愕」。独奏はエンダー姉妹。曲は前日と同じ。客席は武満にもプーランクにも引き込まれていた。エンダー姉妹の大人気は予想通り(音楽祭のテーマが「トルコ」なので、この会場では主役扱い)で、前半のプーランクからブラボーが飛ぶ。でもOEKの「驚愕」もとても楽しんでもらえたようで、「びっくり」箇所ではゾンダーボルクのような指揮者の演出はなく、正攻法で曲のユーモアが客席に届けられた。これは表情豊かな指揮姿に対してもあるだろうけど、客席から軽い笑い声が漏れることもたびたび。ゾンダーボルクとは違い、アンコールは「上を向いて歩こう」から武満の「3つの映画音楽」からのワルツに変更された。スタンディング・オベーションもあちこちに。
●ホワイエに飴が置いてあった。ご自由にお取りくださいということっぽい。実際、あるオバチャンはごっそり一つかみ大胆にゲットしていた。でも飴は演奏中に舐めようとすると、皮をむくのに音が出て不評なんすよ、東京では。と思っていたら、キールのオバチャンもやっぱり演奏中に皮をむいたりする。オバチャンは飴ちゃんが好き、全世界的に、なのか?

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