September 2, 2011

日本初のイベントチケット保険サービス、チケットぴあ「チケットガード」

●ぴあ株式会社とチケットガード少額短期保険株式会社が、日本国内では初となる不使用チケット費用補償保険「チケットガード」のサービスを9月中旬に開始予定する(→プレスリリース)。なんと、チケットの保険だ。「チケットぴあ」での購入者を対象に、券面金額に応じて一定の保険料を払えば、一定の事由でイベントを観覧できなくなった場合に不使用のチケットの代金を支払ってもらえる(同行予定者の分も一名までOK)。
●なるほどー、確かにコンサートやオペラのチケットを何ヶ月も前から買うってのは、なかなか先の都合が読めない人にとってはリスキーだ。ぐずぐずしてると希望の席が買えないから思い切って買う、でもいざ公演日になったら忙しくてとても演奏会になんて行ってられない。よくわかる。それに……今こんなだから(?)いろんな意味でタイムリーなサービスかもしれない。例として挙がっている、20,000円のチケットに対して保険料1,440円というのも、悪くない。つまりこの例だと1/14以上の確率で行けなくなりそうなら保険料を支払う価値がある……。
●と思ったが、待て、これは保険だ。条件をしっかり読んでおこう。<保険金をお支払いする主な場合>として、以下の項目が明記されている(注釈部分は割愛、プレスリリース参照)。

・チケットを使用する方の病気・ケガによる入院(*4)・通院(*5)
・チケットを使用する方のご家族(*6)の病気・ケガによる入院(*4)・通院(*5)
・チケットを使用する本人またはご親族(*7)がイベント当日から遡って7日以内に死亡した場合
・イベント当日の交通機関の運休・遅延(2時間以上の遅延)
・チケットを使用する方が居住する住居の火災・家屋損壊等(イベント当日から遡って30日以内に罹災した場合)
・チケットを使用する方の裁判員任命
・チケットを使用する方の急な出張(宿泊を伴う国内出張、海外出張)
・チケット使用予定者に上記の事由が発生し、その同行予定者もイベントに行かなかった場合(ただし、当該事由で保険金が支払われるのは、事由が発生したチケット使用予定者1名につき、同行を予定していた方1名まで)

●というわけだ。「仕事が忙しくなったから」とか「別の用事が入ったから」なんてのは、出張と重ならない限り、対象外のように読める。電車の遅延にしても、2時間以上が条件。そして「お目当ての出演者がキャンセルしたから」なんていうのは考慮されていないっぽい。実際にサービスが始まったら、よく条件を確認しておかねば。急な出張の多い方には便利かも。

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