September 30, 2011

PK戦で重要なのはコイントス

●サイモン・クーパーの「フットボール・オンライン」(web Sportiva)がおもしろい。この連載のなかにはサッカーをめぐる統計について触れた部分がいくつかあって考えさせられるんだが(サイモン・クーパー本人が「サッカーノミクス」というサッカー関連のデータ分析会社の設立に参加している)、たとえばPK戦。「PK戦、コイントスに勝ったら迷うことなく先攻を取れ」によれば、「PK戦の約60%は先攻チームが勝っている」という。先攻が有利というのはみんな感じていることだとは思うが、60%というのはずいぶん大きな数字だ。つまり、先攻は後攻の1.5倍の勝率を持つ。これはどう考えても両者のキッカーの精度やキーパーのセーブ技術より大きな差だろう。
●これくらい勝率が違うと、PK戦というのは「五分五分のくじ引き」ではなく、一種のハンディキャップマッチみたいなものになる。先攻か後攻かを決めるのはコイントスなので、総体としてはフェアな戦いではあるんだけど、「コイントスに勝利する方法はあるのか」をマジメに考えたくなってしまう。まあ、それはムリにしても「PK戦そのものが非サッカー的」と思っているのに、そのうえコイントスの寄与度がこんなに高いとなれば、ますますPK戦に対して割り切れない思いが募る。それまでの120分の戦いはなんだったの?
●PK戦に代わる方法で、なおかつテレビ中継とも相性のいい方法はないんすかね。延長に入ったら両者人数を減らして点を入りやすくするとか、ダメ?

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