November 23, 2011

バーレーンU22vsニッポンU22@ロンドン五輪アジア最終予選

バーレーン●なんかこの数年ニッポンはいつもバーレーンと戦ってる気がする。
●先日のフル代表のアウェイ北朝鮮が、統率の取れた満員の大観衆ですさまじい圧力だったから、マナマのガラガラのスタジアムを見て一瞬安堵。でも始まったら拡声器なのかスピーカーなのか、謎の歌が鳴り響いてアウェイ感満載。ピッチは荒れてるし、強風だし、中東なのに雨まで降るし。いや、雨はニッポン有利なのか。
試合結果は0-2、ニッポンが快勝したんだけど、内容的にはどちらが勝っててもおかしくなかった。バーレーンがゲームを支配していた。ニッポンはパスが回らず、ボールを持てなかった。プレッシャーに耐えられずに苦し紛れに出したパスがインターセプトされ、ピンチを招くという場面が多数。バーレーンは気力がみなぎっていて強さを感じたけど、チャンスを無駄にしすぎた。あと、バーレーンはキーパーがこのレベルに出てくる選手とは思えないほど不安定だったのが謎。
●前半終了間際にコーナーキックからこぼれたボールに、大津が浅い角度からスライディングして右足で合わせて先制。後半22分は山田直輝のシュートをキーパーが前に弾き、東が押し込んで2点目。この後はゲームが荒れた。アブドアヘリがもつれながら故意に山田の顔面をスパイクで踏んで、山田は流血負傷。一発レッド。山田は試合を続行したが、これは酷い。バーレーンは自分たちのゲームができていたのに、たまたまニッポンが少ないチャンスをものにしたばかりに、弱者のサッカーに走ってしまった。2点差でもそのままプレイしていれば追いつけたかもしれないのに……。これはかつてニッポンも通った道。「ケガをしないようにリードを保って終わらせる」というアジアのゲームになってしまい後味は悪い。リードしていても(ラフプレイ)リードされていても(醜悪な時間稼ぎ)、終盤はサッカー以外のなにかになりやすい。そして審判をめぐる駆け引き。胸を腕で押されたバーレーン選手が、両手で顔面を覆って悶えながら倒れる。だが今日の主審はそんな粗雑な罠に引っかかるほど低レベルではなかった。

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