November 28, 2011

ニッポンU22vsシリアU22@ロンドン五輪アジア最終予選

シリア●五輪の出場権を得るのって簡単じゃないと思う。このグループで1位になると出場権を得られるんだけど、2位までじゃなくて1位だから、なにが起きるかわからない。2強が互いにホーム・アンド・アウェイで1勝1敗になって勝点が並ぶケースなんてかなりありそう。その場合のレギュレーションがどうなっているかというと 「グループ内での得失点差」が優先なんすよ、最近の「当該チーム同士の対戦成績」方式じゃなくて。うーむ。ちなみに2位になった場合はどうなるかというと、3チームによるアジア地区プレーオフで1位になり、さらにアフリカ予選4位との大陸間プレーオフをやって勝ち抜くと出場権がもらえる。最終予選のグループ1位になるよりよっぽど大変だ。
●で、当面の最大のライバル、シリア。彼らにとってはアウェイなのに、前からプレッシャーをかけてくる志の高いサッカーを見せてくれた。しっかり訓練されているし、個々の能力も高い。特に10番アルスマと8番アルマワスの攻撃力は脅威。序盤ニッポンはうまくボールを回せなかった。しばらくするとボールが回り、相手ディフェンスを何度も崩したが、それでもなかなかゴールが奪えず。45分にようやく扇原のクロスを濱田が頭ですらして先制。
●この後、追加点を早めに奪いたいところだったが、主審がPKを見逃したり、ビッグチャンスにツキがなかったりと、押している割に点が入らない。後半30分にもなって、シリアの10番がパワフルなドリブルで日本のディフェンスの間を突破して、キーパーとの一対一に。右隅に落ち着いて流し込んだ。1-1。
●これは勝つどころか負けるかも。日本の選手たちに焦りが見えた。しかし後半41分に左サイドから比嘉が完璧なクロスを入れて、ファーで大津がダイビングヘッド。2-1。これは美しい。大津はこのシーン以外でもスピードを武器に活躍してくれて頼もしい限り。
●シリアにもチャンスがあったが、試合を通じてニッポンが一回りレベルアップしたような印象を受けた。若いってスゴい。次はアウェイのシリア戦。そもそもシリア国内で開催可能なのか、あるいはヨルダンで開催するのか。シリアだって手ごたえと自信を得たはず。どんな結果でも驚くことはない。

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