March 19, 2012

週末あれこれ

●日曜は彩の国さいたま芸術劇場で金子三勇士ピアノ・リサイタル。前半にリスト、後半にバッハ、バルトークというプログラム。リストの「スペイン狂詩曲」の壮絶な盛り上がりが圧巻。バルトークのピアノ・ソナタも荒々しく力強い両端楽章が見事。バルトークの余韻を味わう間もなくアンコールにリスト「愛の夢」、そして今日が東京音大の卒業式だったということで「蛍の光」(笑)。若い。でも落ち着いているのが非凡。1989年生まれ、ハンガリー系。
●リストの「スペイン狂詩曲」って「ラ・フォリア」のメロディが出てくるんすね。このメロディの感染力(?)って強烈。コレッリ、マレ、ヴィヴァルディ……。少し前にUSENの番組でLFJの過去のライブからサリエリの「オーケストラのためのスペインのフォリアによる変奏曲」というのも取り上げたっけ。ラフマニノフは「コレッリの主題による変奏曲」を書いた。探せばいくらでも出て来るんだろうけど、(サリエリはともかく)みんなそこそこ演奏されているのがすごい。
●バッハのフランス組曲第6番ホ長調は冒頭に平均律1巻ホ長調プレリュードを置く方式。アルマンドから始まるものという刷り込みがあるので、一瞬プログラムが違ったのかとぎょっとする。
●バルトークのピアノ・ソナタってペトルーシュカ成分の高い曲なんだなと改めて思う。
●埼京線で電車内で飲んでるオッサンたちに遭遇。酔っていたようなので隣の車両に移る。自分が飲まないので疎ましく思うが、飲めたら飲んでるに決まっているわけで、本当はうらやましいのかもしれん。飲めたら、行きも帰りも朝も昼も夜も埼京線でも中央線でも山手線でも、ポケットに安ウィスキーの小瓶を入れて、アル中になるまで飲み続ける、きっと。そしてスティーヴン・キングの小説の登場人物みたいに週末になると「AAの会」に行くんだ、「僕の名前は……クラヲ、昨晩、〆切なのに飲みすぎて原稿落としてしまったんだ、今日はまだ飲んでないよ、ヒック……」。
●サッカー。試合見てないけど、マリノスはホームで仙台に完敗の様子。また新たな苦手チームがひとつ誕生した感じ。

このブログ記事について

ひとつ前の記事は「ダウスゴー指揮新日フィルで「不滅」/「東京・春・音楽祭」開幕」です。

次の記事は「書くためのフォント ~ 美しい等幅フォント (1)」です。

最新のコンテンツはインデックスページへ。過去に書かれた記事はアーカイブのページへ。

ショップ