ドミノ・ピザ
September 6, 2012

バックアップとオンライン・ストレージ

●ここのところオンライン・バックアップサービスについてあれこれ調べていた。
●複数マシン間の同期用ストレージサービスと、ファイルのバックアップ用のストレージサービスは似て非なるものだと思う。前者の代表格はDropboxやSugarSync、Googleドライブ、Yahooボックスあたり。最近はさらにいくつか選択肢が増えている。これらはリアルタイムにバックアップを取ってくれるありがた~いもので、自分のデスクトップとノートPCで常時ファイルを同期させることができる上に、なにかの拍子で出先からファイルが必要になったときもウェブ経由で取り出せる。ローカルでファイルを保存すれば即クラウド上にバックアップが作られるという安心感はでかい。
●でも、じゃあこれで自分のマイドキュメントを全部バックアップするかというと、それは違うんじゃないかと。うっかり自分のローカルのマシンからファイルを削除したら、他のマシンからも全部ファイルは消えるし、クラウドからも(世代管理はあるから復元可能としても)消える。あとソフトウェア側のエラーも怖い。なにせ先方がローカルのファイルを削除する権利を持っている状態なわけだから。Dropboxに置くのは基本的に現在進行中のファイルのみにして、バックアップは別口で考えたい。
●で、以下いくつかメジャーどころと思われるバックアップ用サービスをリストアップ。

Mozy
2GBまで無料。50Gで$5.99/月。追加20GBごとに$2/月。一度設定すればなにもしなくてもいい。快適。

CrashPlan
10GBで$1.50/月。容量無制限なら$3.00/月。安価。30日間試用可。

Backblaze
容量無制限で$5.00/月。2年契約なら$3.96/月。ここは日本語サービスがある。

Carbonite
容量無制限で$59/年。15日間試用可。

●上記サービスはどれもローカルにソフトウェアをインストールして、定められたタイミングで自動的にバックアップをとるといった設計になっていると思う。ただ、違う発想もありうるかもしれない。オンラインサービスなんて、どこもある日突然価格体系を変更したりサービス自体を止めたりするもの(たとえGoogleとかYahooでもそんなものと思っておくべき)。十年も続くものはめったにないので、堅牢さでは家庭の洗濯機や炊飯器にも劣る。だったらバックアップの第一候補はまず外付けHDDとか別PCとか、自分で管理できるものであるべきで、オンラインはあくまで第2バックアップだ。しかもその容量のほとんどは昔からとりためた写真や動画とか、リッピングしたりダウンロード購入した音楽ファイルであれば、編集不要でめったに必要としないものばかりなんだから少々不便でもネット上のどこかに置いてあればいいや、という考え方もある。
●そう考えると、こんな候補もありうる。

ADrive
無料で50GB試用可(有料サービスも別途あり)。ほとんどただの巨大な箱。手動でファイルをあげればバックアップとして使える、かもしれない。使い勝手はよくないが、ちゃんと日本語ファイル名が通る。サービスの継続性や安定性はどうだか……しかしもう何年も続いている。

Amazon Glacier
つい最近スタートしたAmazonの低価格ストレージ・サービス。月額$0.012/GBのストレージ料金なので、100GBでも$1.2。ただし別途UPLOAD/RETRIEVALリクエストやデータ転送料金がかかるので、めったにダウンロードしない用途向き。企業利用が想定され、従来のテープ・メディアに代わる保管庫といったイメージで、信頼性は高い。その分、敷居も高くて、サービスを利用するためのアプリケーションは用意されておらず、自前でプログラムを組むか、だれかが作ってくれたものを利用するしかない。現状、Windows用クライアントとしては FastGlacier というフリーウェアがある。廉価だが、ダウンロードのために4時間ほど待つ必要があるなど、Glacier(氷河)というネーミングが用途を見事に表現している感じ。おもしろい。

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