December 14, 2012

クラシックCDの年間ベストセラー

バーンスタインのマーラー9番●HMVの年間ランキング BEST OF 2012 CLASSICが少し前に発表された。ランキング第1位はバーンスタイン指揮イスラエル・フィルによるマーラーの交響曲第9番ライブ。これは同コンビによる1985年の伝説的な日本公演の直前に行なわれた公演ということで、当時の記憶をよみがえらせる貴重な音源となっている。
●で、それはいいとして、2位以下も延々と旧録音が続いて、ようやく27位に新録音としてブリュッヘン指揮18世紀オーケストラによるベートーヴェン交響曲全集再録音が登場する。ここまで新録音がないとは、もうどんだけ過去のほうを向いてるの?というツッコミを入れたくなるが、そもそも過去を聴くのがクラシックだ、いやクラシックだって現代に演奏される以上今の音楽でなくてはならぬ、と一人脳内議論を戦わせつつも、改めて今時のアーティストが新録音を売る難しさを痛感する。
●が、これは物事の一面にすぎない。クラシックの世界もいろいろある。同様に山野楽器の年間ランキングのクラシック部門を見てみよう。1位から3位まで、辻井伸行が独占。ワンツー・フィニッシュどころか金銀銅メダル全部ゲット。4位は千住真理子、5位は森麻季。日本のお店だけに圧倒的に日本人アーティストが強いという、ある意味自然なランキング。
●これは今に始まった話じゃなくて、昔からクラヲタが新譜コーナーを舐めるように吟味する輸入盤中心のお店と、一般のクラシック好きなお客さんが買い物をするお店では、まるで別世界のようなランキングが出てくる。10年前も20年前もそうだった。ただ、かつては(もちろん自分は前者の立場なので)後者のランキングを見て「こういうところで買い物をするのは輸入盤が苦手だったり、国内盤の価格を気にしないような年配の方々なのかなあ」と想像していたが、今やむしろ前者のほうがオールド・ファンっぽくなっている感がある、ランキングを見た限りでは。

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