February 12, 2013

ヒュー・ウルフ&N響、サロネン&フィルハーモニア

●9日はヒュー・ウルフ指揮N響へ。ポール・ルイスの独奏でベートーヴェン「皇帝」を聴けたのが吉。こんなにニュアンスに富んだピアノを弾く人だったとは。これまで録音で少しは聴いていたはずなんだけど、なぜかうまくアンテナにひっかからず。もっと聴きたくなった。アデスのオペラ「パウダー・ハー・フェイス」から「ダンス」が日本初演。10分ほどの小曲で、きっと元のオペラが持っているであろう猥雑でいかがわしい雰囲気が伝わってくる。これをプロコフィエフ「ロメオとジュリエット」組曲の前に置いたのは愛の形の両極を対照させるということか。
●10日は東京芸術劇場でサロネン&フィルハーモニア管弦楽団。首都圏だけでそれぞれ別のホールで4公演目、しっかり客席も埋まっていてここまで人気があるとは。ワタシはこの一公演のみ。シベリウスの交響詩「ポホヨラの娘」とヴァイオリン協奏曲(諏訪内晶子vn)、ストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」。ここまでの公演の評判をTwitterやfacebookで眺めていると、意外とばらつきがあっておもしろい。この日は3曲ともに最弱音の美しさが効果的に強調されていたのが印象的。「春の祭典」は推進力のある壮烈な快演だったんだけど、仕掛けも満載で、第2部イントロダクションの弱音器つきトランペットがありえないくらい超弱音……というのはこの前ハーディング&新日フィルで聴いた演奏と同じアイディアだ。はやってるの?
●アンコールはなし、客席は沸いて、サロネンの一般参賀2回。きつそうなスケジュールのツアーの掉尾を飾ったといったところか。いまやオーケストラのお約束だが、ジャパン・ツアー・ブログができている。サロネンのTwitterによれば最後は秋葉原に寄ったそうだが、残念ながらメイド喫茶で萌えるマエストロの写真などは載っていない。
●LAフィル時代のサロネンの功績をまとめたサイト、Celebrate SalonenMediaのコーナーには音源や動画、写真などがぎっしり。サウンドクリップ程度のものもあるけど、がっつりまるごと聴けるライヴ音源もあり。

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