February 20, 2013

「J3」創設へ

西が丘サッカー場●かねてより伝えられていた通り、来年から「J3」がスタートすることが確実となった。JリーグはJ1、J2の下にJ3ができて3部制になる、と。いや、今だって3部リーグそのものはあるんすよ、J2の下にJFLが。ワタシが最近生観戦しているのはもっぱらこのJFLだ。でもJFLはJリーグではない。JFLにはJ2を目指すプロ志向のクラブ、企業のサッカー部、(一時は)大学サッカー部が入り混じっていて、そこがおもしろさでもあったわけなんだけど、やはりいつまでもこの形で続けるのはムリがあるんだろう。まあ、しょうがない。プロ選手と会社員選手が同じリーグで戦っていたわけだから。
●で、J3。当初は10クラブ程度の規模だとか。町おこし的な目的ありサッカーへの情熱ありで、自治体も巻きこみながらJを目指そうっていうクラブはたくさんあるから、十分賑わいそう。各クラブの台所事情は厳しいだろうし、いずれ夢破れてJ3からアマチュアへ後退するクラブとか、経営が立ち行かなくなるクラブも出てくるだろうけど、サッカークラブとはそういうもの。
●で、気になるのはJFLの行方。J準加盟クラブが抜けたら、どんな形になるんすかね(ていうか存続するの?)。上から見てるとJFLはプロがアマチュアを倒して昇格するための踏み台みたいに思えるかもしれないんだけど、実情は全然違う。2006年以降の優勝チームを順に挙げるとHonda FC、佐川急便SC、Honda FC、SAGAWA SHIGA FC、ガイナーレ鳥取、SAGAWA SHIGA FC、V・ファーレン長崎。鳥取と長崎のJ準加盟クラブは優勝して晴れてJ2に昇格したが、あとはぜんぶアマチュア・クラブが優勝している(2位以下でJ2昇格を果たしたプロ・クラブが多い)。プロ選手と思しき選手を何人も抱えながら下位に甘んじるチームも珍しくない。
●これをどう理解するかは難しいところなんだけど、このレベルになると、身分の保証されない不安定でハングリーな?プロ選手よりも、会社員の身分があって生活の不安がなくサッカーに打ち込めるほうが有利なんだろうか。練習環境も整っていそうだし。もっともSAGAWA SHIGA FCも解散してしまい、強豪実業団という存在もいまや風前の灯なのかもしれない。

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