ドミノ・ピザ
March 27, 2013

ヨルダンvsニッポン@2014年ワールドカップ アジア最終予選

ヨルダン●なんと、負けてしまったんである。引分けでも世界最速でW杯出場を決めることができた、ヨルダン戦。試合開始前の予想では、ワタシはいつになく楽観的な気分で、「アウェイのヨルダンは手強い相手なのはわかっちゃいるけど、4-1くらいの試合になって、後半途中からはお客さんもあきらめてぞろぞろ帰り出すだろう」と思っていたら。ったく、サッカーってのは。
●本田不在の先発陣は予想通り。長友もケガなので両サイドバックが右に内田、左に酒井高徳。GK:川島-DF:内田、吉田、今野、酒井高徳(→駒野)-MF:遠藤、長谷部-岡崎、香川、清武(→乾)-FW:前田(→ハーフナー)。揺れながらボールが転がるデコボコのピッチ、まるでバレーボールのようにボールが弾む固いピッチ、プレースキックで観客席から日本の選手の目を狙って照射される緑色の光線、時計がないスタジアムなど、相変わらずアジアの戦いアウェイ篇は技術や戦術、体力とは無関係の非競技的な戦いが待ち構えているのだが、そんな悪条件をはねのけて、ニッポンはパスを回し、選手を走らせ、ボールを支配し続けた。開始早々からヨルダンのラインは間延びしていて、選手間の距離が広がっていたため、楽にボールを持てる展開に。これは5対3くらいの緩い試合になるのではと思ったが、チャンスの山を築くばかりでゴールが決まらない。きれいな形は作ってるんだけど、シュートまでに至らず。たまに打つとキーパーの正面。アウェイでこんなに好き放題に攻めれるのもスゴいが、これでゴールできないとは。
●失点は前半終了間際の最悪のタイミング。コーナーキックで中央で岡崎がバニアテヤに前に体を入れられて、ヘディングを許してしまった。岡崎はチャンスに決められないばかりか失点にも絡んでしまった。決して出来は悪くなかったんだけど。後半15分の2失点目は酒井高徳のミスから。左サイドから攻め込もうとしたところでボールを奪われショートカウンターをくらう。ハイルのスピードに乗ったドリブルに対して吉田が完璧に振り切られて、キーパーと一対一に。ポゼッション・サッカーでいちばん悲しい失点パターン。ニッポンのゴールは後半24分、旧セレッソ・コンビで。清武がアウトのパスを縦に出したらドンピシャで香川がディフェンスラインの裏に走りこんでいるという神連携。
●内田がペナルティエリア内でファウルを誘ってPKをもらい、遠藤のPKで追いつくチャンスもあったが、右隅に狙って蹴りこんだボールをキーパーのシャフィがはじき出した。そこにボールが来ると山を張って飛ばなきゃ絶対に止められないコースだったが。研究していたのか、運だったのか。遠藤はコロコロPKをもう蹴らないんすかね。前田に代わって入ったハーフナーは珍しく機能していた。マリノス時代からハーフナーは実はハイボールの競り合いに弱い(苦笑)という印象を持っていたんだけど、この試合ではポストになってボールを落とす役割をしっかりこなしていた。他の選手がゴールに蹴りこめなかっただけ。香川はマンチェスター・ユナイテッドでも見せる、バレリーナのようなエレガントな動きをゴール前で披露していたが、相手への脅威にはならず。香川に限らず、攻撃陣は優雅すぎたか。
●試合はヨルダン 2-1 ニッポンで終了。ヨルダンが勝点3もゲットしたおかげでグループB最下位から2位に浮上。ヨルダン以外の国から見れば最悪の波乱が起きた。オーストラリアはホームでオマーンに手痛いドロー。負けたのにニッポンが依然大差でトップにいるのも感心する。今回の最終予選、ニッポンは先行逃げ切り型のプランを描いたスケジュールになっていて、おおむね後にいくほど厳しい戦いになる。このアウェイのヨルダン戦に続いて、残るはホームのオーストラリア戦、そしてアウェイのイラク戦。しかし心配はないだろう。
●正直言えば、もうニッポンのワールドカップ出場は決まったようなもの。というのはニッポンは勝点13。このまま最後まで連敗し続けたとしても13だ。2位ヨルダンが残りを2連勝して7からやっと13に追いつく。3位オーストラリアは残り3試合あるがそのうち1試合はヨルダン戦。ここでヨルダンが勝つと仮定しているわけだから、オーストラリアは最大で2勝1敗、勝点6をつみあげて12。ニッポンには追いつけない。「あれ、じゃあニッポンの2位以上は確定したのでは?」と一瞬思うが、実は最下位のイラクが3試合を残しているので、3連勝(相手はオマーン、ニッポン、オーストラリア)した場合のみ、5から14に積み上げて、ニッポンを追い越す。この場合1位はイラク、2位ヨルダン。別のパターンとして、ヨルダンが連勝できなかった場合を考えると、オーストラリアが2勝1分なら13でニッポンと並び、3連勝なら15で追い抜く。3連勝してくれれば、途中でイラク戦を含むので、イラクは最大2勝1敗で勝点11にしか到達しないので、ニッポンのW杯出場が決まる。オーストラリアが2勝1分で、その1分がイラク相手だった場合はどうなるか。イラクは最大2勝1分、勝点12でやはりニッポンには追いつけないので、ニッポンのW杯出場が決まる。つまり、ニッポンが2位以上を確保できないのは、ヨルダンが2連勝し(なおかつ得失点でニッポンを上回り)、イラクが3連勝して中東ワンツーフィニッシュになった場合のみ(しかもその場合ですらニッポンは3位でプレーオフに進出できる)。たとえ負け続けてもニッポンは高い可能性で出場できる。もし最終予選で3連敗してW杯に出場を決めたら、それはそれで伝説になるかもしれない。

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