April 19, 2013

サントリー芸術財団サマーフェスティバル2013 記者発表会

サントリー芸術財団サマーフェスティバル2013 記者発表会
●毎夏恒例のサントリー芸術財団サマーフェスティバル2013記者発表会へ(18日、ANAインターコンチネンタル東京)。開催期間は9月1日から10日にかけて。今回より年毎に変わるプロデューサーが企画を担う新企画「ザ・プロデューサー・シリーズ」がスタートする。今年は池辺晋一郎氏(写真中央)が4つの公演をプロデュース。「ジャズ、エレキ、古稀」(9/2)ではロルフ・リーバーマンのジャズバンドと管弦楽のための協奏曲、鈴木大介さんのエレキギターによる野平一郎作品、そして池辺晋一郎、小出稚子、権代敦彦、猿谷紀郎、新実徳英、西村朗、野平一郎といった7人の作曲家による新作管弦楽(題未定)が世界初演される(杉山洋一指揮東京都交響楽団)。他にエスニック・ミュージックとダンスを組み合わせた企画「インプロヴィゼーション×ダンス」(9/6)、菊地裕介、金子三勇士、泊真美子の3人のピアニストによるリゲティのエチュード第1巻~第3巻(9/8)、演劇とオーケストラのコラボレーションとして、トム・ストッパード作、アンドレ・プレヴィン作曲の「良い子にご褒美」日本初演(9/10)。
●池辺「これまで聴衆として聴いてきたこのフェスティバルで、自分がプロデュースを務めることになるとは思ってもみなかった。ペダンティックからもっとも遠いのが僕。僕は現場の人間。そして半分は演劇の人間でもある。若い頃からジャズやワールドミュージックも好き。ダンスやバレエとのかかわりも深い。そういった自分がこれまでに現場でかかわってきたことを今回の企画に生かそうと思った。またリゲティは僕が60年代からもっとも共感を寄せる作曲家」。古稀を祝う新作管弦楽については「僕の古稀祝いとして企画してくださったものですが、70だからといって慰めずに古稀おろしてもらえるといいなと思っています」。
●サントリーホール国際作曲委嘱シリーズは今年から3年間、細川俊夫氏(写真右)が監修し、その第1回となる今年は細川俊夫氏本人がテーマ作曲家となる(ちなみに来年はパスカル・デュサパン、再来年はハインツ・ホリガー)。ディオティマ弦楽団重奏団による室内楽公演(9/3)と、準・メルクル&東京フィル、バーバラ・ハンニガンらによるオーケストラ公演(9/5)。
●第23回芥川作曲賞選考演奏会(9/1)では、候補作品として稲森安太己、酒井健治、大胡恵の各氏の作品が演奏される。選考委員は伊藤弘之、川島素晴、糀場富美子の各氏。演奏後に開かれる公開選考会では片山杜秀さんが司会を務める。
●おっと、池辺先生の大事なコメントを一つ忘れてた。「今年は新作をたくさん書くことになってしまいまして、古稀つかわれる年になりそうです」。

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