May 30, 2013

ヴィオラスペース2013/パウル・ヒンデミット没後50年記念 FANTASY

ヴィオラスペース2013●29日はヴィオラスペース2013のコンサート'FANTASY'へ(石橋メモリアルホール)。今回、ヒンデミット没後50年記念ということでいくつも魅力的な公演があったんだけど、結局最後の一公演のみ足を運ぶことに。
●19時の公演の前に、18時15分から若いカルテットによるヒンデミットの弦楽四重奏曲全曲演奏シリーズの一公演があって、この日は第6番(クァルテット・レオニス)と第7番(エール弦楽四重奏団)が演奏された。これは貴重な機会。嬉しい。特に第7番は聴きごたえ大。このエール弦楽四重奏団、メンバーはヴァイオリン毛利文香、山根一仁(先日トッパンホールのエスポワールシリーズ記者会見で会った17歳の彼だ)、ヴィオラ田原綾子、チェロ上野通明。果敢な演奏が作品に命を吹き込んだ。てか、こんなに第2ヴァイオリンが「攻める」四重奏って。気持ちいい。
●時間が押して(開場時間からして遅れていた)本編は遅れて開演。バーバラ・ブントロック(va)のテレマン「12のファンタジー」第7番、サミュエル・ローズ(va)とジョエル・クロスニック(vc)によるヒンデミット「ヴィオラとチェロの二重奏曲」、ジュリアード弦楽四重奏団+今井信子のモーツァルト弦楽五重奏曲第5番、ヴィオラ4人(佐々木亮/岡さおり/市坪俊彦/菅沼準二)によるボーエン「4本のヴィオラのための幻想曲」(「浄夜」を連想させる曲)、原田幸一郎指揮桐朋学園オーケストラとウェンティン・カン(va)独奏のフンメルの幻想曲ト短調、アントワン・タメスティ(va)独奏のヒンデミット「白鳥を焼く男」。お腹いっぱいの長い夜。ヒンデミット成分をたっぷり補給できて吉、しかもヒンデミット以外も期待以上のすばらしさ。
●最後に登場したタメスティの雄弁なソロが圧巻。自在の音色と語り口に白鳥丸焼け。録音でバッハの無伴奏とかシューベルト「アルペッジョーネ・ソナタ」とかベルリオーズ「イタリアのハロルド」とかいっぱい出てるのね。聴いてみなければ。
●タメスティがってん。

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