July 9, 2013

平日夜の19時開演

19時●平日夜のコンサートの開演時間は19時。多くの公演がそうなっている。これについて「もう少し遅ければ間に合うのに……」という言葉を、これまで何度耳にしたかわからない。ビジネスマンにとって、19時開演は厳しい。少なくとも20年以上前からそういう声はあるし、かつては自分もそう思っていた。しかし、その割には19時より開演を遅くしてお客を増やしたという話もあまり聞かない。むしろ、世間の人々はもっと開演を早くしてほしいと思っているのではないかとすら感じる。特に最近、終演時にカーテンコールを最後まで待たずにダダッと席を立つ人も多いわけで、みんな全般に急いでいる。
●と言うと「終電そんなに早いんですかね?」とかいう話になりがちなんだけど、終電なんて眼中にないと思うんすよ。電車はあるんだけど、夜遅くなるのが困るのかな、と。NHKの「日本人の生活時間2010」によれば、平日の場合、日本人の半数は23:30までに眠っている(週末でもほぼ同じ)。そして朝は6:30までに半数弱が(有職者に限れば半数強が!)起床している。ちなみに有職者は前回調査の2005年から2010年までの間に「早起き化」が進行している(PDF p.17 表14・15参照)。リンク先のサマリーにあるように「仕事の“夜から朝へのシフト傾向”が進んでいる」のだ。
●かつて超夜型人間だった自分には驚きの統計だが、これを見ると、急いで帰宅しようとする人たちの気持ちもわかる。21時過ぎくらいに終演して、そこから電車に乗って帰宅して、スーパーやコンビニに寄ったり、食事をしたり、お風呂に入ったり、家族の面倒を見たり、メールしたり、家事をしたり、明日の準備をしたりとかして、23時半とか24時までに眠ろうと思ったらなかなか大変だ。
●そういえば勤務時間についての統計も同じ資料に載っている(p.6 図3)。平日・有職者の場合、17時半になると仕事をしている人は57%、つまり43%の人は仕事を終えている(あるいは夜勤でこの後に仕事という人もわずかにいるだろうけど)。18時になると仕事をしている人は46%で半分以下になる。18時半になると仕事をする人は35%。このあたりまでは時間とともに仕事をする人の割合がガクガクと減るが、その先はややなだらかになってペースが鈍る。常に夜遅くなる職種や、夜が本来の勤務時間の職種もあるので、これはわかる。なお、このカーブはあくまで有職者のもので、リタイア層には無関係。実際の来場者層の有職者率がわかれば、このグラフの縦軸に有職者率を掛け算して読み直すと、実態に近いものが浮びあがるかもしれない。
●ちなみに、日本のオケでも名フィルや広響の平日定期は18:45開演みたい。これはどういう経緯でそう定まったんすかね?

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