October 22, 2013

もう一度、「失踪日記」など

失踪日記●先日、「失踪日記2 アル中病棟」(吾妻ひでお著/イースト・プレス)を読んだら、うっかりその勢いで前編の「失踪日記」をちらちらと再読してしまった。これ、もう発売から8年も経っていたんすね。で、読んで思い出したんだけど、「アル中病棟」よりもこちらのほうがよっぽど話は衝撃的で悲惨だ。だって、仕事も家庭も放り出して突然失踪して、ホームレスになって残飯あさったりシケモク拾ったりしながら生活するんだから、あの吾妻ひでおが。
●で、しかも手配師みたいな人に出会って、アパートも借りてもらって、配管工として働くことになる。社会的にまったく別人として、だれでもない他人として別の人生を生きるというモチーフが、人々の心の琴線に触れたんだと思う。
●両作は多少エピソードが重なってるけど、絵柄も微妙に違っていて、それぞれに違うおもしろさがある。話の内容は前作のほうが数段強烈で、これをギャグマンガに昇華してしまっているところには身震いする。が、絵柄の密度やマンガとしての読みごたえでは「アル中病棟」のほうか。あわせて読みたい(←ん?)。
●ミニ告知。USENさんのサイトで連載「音楽家のサイドストーリー」公開中。第3回はヴェルディ。
●週末にマリノスが広島との首位決戦を制してしまった。もしかすると、もしかするのか。日程を確認しておかねば。

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