February 25, 2014

アイスホッケー的交代

●スポーツは試合を見ずに結果だけ知ったところでおもしろくもなんともない。すっかり見逃してしまったソチ冬季五輪、アイスホッケーの準決勝と決勝は録画しておいたのだが、結果を先に知ってしまった。
シュート!●アイスホッケーって、ぼんやり見ててもなにがなんだかぜんぜんわかんないっすよね。試合展開もパックの速度も速すぎるし、あとルールがよくわからない。アイシングとオフサイドは理屈としては知ってるつもりなんだけど、それが及ぼす「選手の動きや戦術に関する常識」がわかってないというか。サッカーを見ない人がサッカーを見たときのとまどいが想像できる。「そこでディフェンスラインを上げる」とか「サイドバックがオーバーラップしてくるはず」的な、ファンなら体感的にわかってる決め事になじんでから、観戦が本当におもしろくなるのだろうなあ。
●とはいえサッカー・ファン的には冬季五輪でいちばん親しめそうなのがアイスホッケー。攻撃の3人はそのままサッカーのセンターフォワードとウィングの3トップみたいな感じだし、守備の2人はセンターバック、あるいはダブルボランチみたいなもので、中盤の組み立てを省略したゲーム、と見ればいいんだろうか。
●いちばんアイスホッケーでスゴいと思うのは、試合をやっている間中、ずっと選手が交代し続けていること。インプレイの間に勝手に交代する。しかもたった1分とかのプレイでみんなどんどん交代する。どうやら選手の組合せで「セット」を組んで、セットごとローテーションするみたいなんすよね。サッカーにたとえるなら、バルセロナの3トップが、キックオフではメッシとイニエスタとアレクシス・サンチェスのセットでプレイしてたのに、開始1分経ったら疲れたからネイマールとペドロとシャビのセットに交代してました、みたいな感じ。どんだけ激しく消耗するスポーツなの。主審に断りなしに交代するみたいなんだけど、試合は止まってないから、交代するときにゴールを入れられやしないかとか、やたら気になる。
●と書いて思ったんだけど、サッカーもアイスホッケーみたいに選手交代できたらいいんじゃないか。わーっとメッシとイニエスタとアレクシス・サンチェスが一斉にサイドラインに走り出して、ラインを出た瞬間にネイマールとペドロとシャビがドドドドと走ってくるみたいな。意味レスにゴージャス。ライン際に走って交代と思わせておいて実は交代せずにもどってくるメッシにパスとか、変にセコい戦術が発達しそう。
●アイスホッケー的なペナルティ、パワープレイもあっていいような気がする。反則を犯した選手が2分間、ペナルティボックスに入れられるっていうルール。サッカーの場合、レッドカードで退場っていう判定があまりに試合を左右してしまうので、たとえばイエローカードで15分退場、レッドカードで45分退場みたいなルールはどうだろう。って、これ、前にも書いたっけ。

このブログ記事について

ショップ