ドミノ・ピザ
June 23, 2014

グループG アメリカ対ポルトガル、崖っぷちの世界4位

アメリカ●このグループがいちばんの激戦区ではないかと思う。アメリカ、ポルトガル、ドイツ、ガーナ。ぜんぶ強い。前の試合、押されながらもガーナに勝利したアメリカと、ドイツに大敗を喫したポルトガル。ポルトガルは大会が始まったばかりなのにけが人が続出している。世界ランクで見れば4位のポルトガルがアメリカを押し込みそうなものだが、試合内容ではアメリカが上回っていたように思う(アメリカだって13位、十分に強い)。懐かしいドイツのストライカー、クリンスマンが率いるアメリカはハードワークをベースにダイナミックなプレイを展開する。
●先制したのはポルトガル。なんと開始5分、クロスボールに対してアメリカのディンフェスがクリアミスをしたところをナニが蹴りこんであっさりとゴール。しかし前半16分、ポルトガルはトップのポスティガがエデルに負傷交代。実は前の試合でウーゴ・アウメイダが負傷したためポスティガが先発していたのだが、そのポスティガも負傷してしまった。交代出場したエデルは長身のアフリカ系選手で、いかにもフィジカルにすぐれ、スピードもありそうなのだが、見た目に反して体が重そうで、ボールも収まらない。
●31度の暑さのなか、前半から激しく互いに攻め合って、1対0で折り返す。しかし後半になると次第にアメリカのペースに。後半19分、ジョーンズがペナルティエリア手前でナニを交わして強烈なミドルシュート。これがゴール右隅に決まって同点。ポルトガルは一瞬の守備の甘さを突かれた。後半36分はブラッドリーのシュートのこぼれ球をズシが折り返して、これをオフサイドラインぎりぎりから飛び込んだデンプシーがお腹あたりで押し込んで、アメリカが逆転。一瞬、オフサイドかと思ったが……。前半から飛ばしてきたアメリカは、後半で動きが鈍りそうなものだが、むしろ逆に運動量でポルトガルを圧倒していた。
●このままアメリカが2連勝を収めそうな流れだったが、後半50分、アディショナルタイムの文字通り最後のプレイで、クリスチャーノ・ロナウドが右サイドから完璧なクロスを入れ、途中出場のバレラが飛び込んで頭で同点ゴール。奇跡の同点ゴールだが、勝点3が欲しかったポルトガルの選手たちの表情は硬いまま。次戦、ポルトガルはガーナに勝利することが最低条件だが、ドイツ戦での-4の得失点差が痛い。一方、アメリカの次戦はドイツと。戦況次第では「お互い引き分けでオッケー」の不可視の談合が成立するかもしれない。微妙に得失点差や総得点が順位を影響しかねない状況なので、選手はともかく、ベンチは片方の試合を横目でにらみながら戦うことになりそう。

アメリカ 2-2 ポルトガル
娯楽度 ★★★
伝説度 ★★

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