ドミノ・ピザ
July 9, 2014

準決勝、ブラジルvsドイツ、カナリア・イエローの黄昏

ブラジル●こんなに残酷な試合をかつて見た記憶がない。王国、ブラジルで開催したワールドカップで、ブラジル代表が信じられない大敗を喫してしまうとは。ブラジル 1-7 ドイツ。結果だけ知ったら、なにかのまちがいかと思ってしまうが、テレビで見ていてもなにかのまちがいではないかと目を疑った。早起きして、夢でも見てるんじゃないの?
●ブラジルは負傷したネイマールの代役にベルナール(ベルナルジ)、チアゴシウバに代えてダンテ。右サイドバックには前の試合と同様、ベテランのマイコンを入れてきた。ドイツはまたしてもクローゼが先発、ラームは本職の右サイドバックへ。ブラジルとドイツがワールドカップで対戦するのはこれがわずか2回目(1回目は横浜で開催された2002年決勝)。好ゲームが期待された。例によってブラジル国歌は、短縮バージョンの伴奏を無視して、選手たちと観客たちが伴奏が途切れても大声で歌いまくるスタイル。試合開始早々から、ブラジルはハイテンションで飛ばしてきて、ドイツを攻める。ブラジルが押していたのは最初の10分だけだった。
●前半11分、ドイツはコーナーキックからファーサイドでマークをかわしたミュラーが右足で先制ゴール。あっさりマークを逃したブラジルの守りに淡泊さを感じるが、この後の展開はそんなものじゃ済まない。前半23分、ミュラーのコンビからクローゼがシュート、キーパーが弾いたところでふたたびクローゼが蹴りこんで2対0。まさかの展開だが、「まさか!」と驚く暇もなく、たてつづけに前半24分に右サイドのラームのクロスにクロースが合わせて3点目、前半26分にフェルナンジーニョが自陣で不用意にボールを奪われ、奪ったクロースがケディラとのパス交換からシュート、4点目。前半29分、ゴール前でケディラからエジルへ、エジルからケディラへと落ち着き払ってボールを回して、5点目。なんですか、これは。信じられないやわらかディフェンス。そして何点獲っても容赦なくゴールを狙うドイツ。
●ブラジルは失点するごとに集中を欠き、投げやりにも見えるプレイが目立ち、悪循環に陥っていた。戻らなきゃいけないところで戻らない、カバーに入らない、走らない、競らない……。カナリア軍団がサンドバッグのように殴られている。ブラジルのベンチからタオルが投げられてもおかしくなかった。主審は両手を大きく振りながら、試合終了を宣言するべきだった。テクニカルノックアウトでドイツのKO勝ち。ドクターを呼んでくれ!
●ブラジルは後半からフェルナンジーニョをパウリーニョに、フッキをラミレスに交代したが、だからといってどうしようもない。ドイツは後半13分、クローゼに代えてシュールレ。なあ、スポーツはいつだって全力を尽くすもんだろう。そんなドイツ人たちが聞こえてくるかのように、後半24分、そのシュールレがラームのクロスに合わせて6点目。きわめつけは後半34分で、シュールレがペナルティエリア左からニアの上をぶち抜くスーパーゴールを決めて7点目。わが国の無慈悲な攻撃が鉄槌を食らわしてくれよう! フハハハハハ(←だれ?)
●後半45分になって、ようやくオスカルが一瞬不自然なほど甘くなったディフェンスをくぐり抜けて、1点を返した。7対1でドイツが勝利。途中からブラジルの観客はドイツのパス回しに「オーレ!」を叫び出した。特にブーイングを浴びていたのはフレッジ。試合が終わって、ブラジル人選手たちを慰めるドイツの選手たち。まるで葬儀のような、いたたまれない雰囲気で準決勝の第1試合が終わった。
●もともと日程上有利なドイツが、ほとんど消耗することなく準決勝を戦ったことで、決勝ではかなりのアドバンテージを持つことになった。ブラジルは3位決定戦を戦わなければいけない。何度も書いてる気がするけど、やはり3位決定戦は不要なのでは。すでに敗退しているチームが、なぜまだ戦わなければいけないのかと思う。

ブラジル 1-7 ドイツ
娯楽度 ★
伝説度 ★★★★★

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