July 23, 2014

夏は移籍の季節

●ワールドカップが終わってほんの一週間あまりで、続々とスター選手たちの移籍が伝えられている。コロンビア代表のハメス・ロドリゲス(モナコ)は100億円を超える移籍金でレアル・マドリッドに移るのだとか。レアルはほかにドイツ代表のクロース、コスタリカ代表キーパー、ナバスも獲得するということだが、すでに最強レベルのチームがじゃんじゃんと選手を買うとなると、同じだけビッグな選手を売らなきゃならないわけで、ディ・マリアを放出するなどという耳を疑うようなウワサも。レアルくらいのビッグクラブになると、強いチームを作るだけじゃダメで、旬のスターは半ば強制的に買わなくちゃいけないという別のルールで戦っているようにも見える。
ショッピングは楽しい●バルセロナは噛みつきスアレスをやはり100億円超でリヴァプールからゲット。その一方でアレクシス・サンチェスをアーセナルに、セスク・ファブレガスをチェルシーに売却。チェルシーはアトレチコ・マドリッドからジエゴ・コスタを買った。ファン・ハールが監督に就任してしまった(トホホ……)マンチェスター・ユナイテッドも積極的に補強を進めており……といったように、ワンシーズンで主力の顔ぶれがずいぶん変わる。スター選手が動くたびに大金がクラブ間でやり取りされるわけだが、同じようなクラブの間を巡り巡っているだけという気もする。
●日本勢で注目はワールドカップ・メンバーから落選したハーフナー・マイク。昨季オランダのフィテッセで活躍したかいがあって、スペイン1部昇格組のコルドバへ。朗報。ハーフナーにとってオランダ行きは里帰りのようなものだったから、これでついに真の海外組になったというか。昇格チームのフォワードは苦労するに決まってるが、レアルやバルサと同じリーグで戦えるのは貴重。大迫勇也は2部の1860ミュンヘンから1部のケルンへ順調にステップアップ。長谷部誠はニュルンベルクからフランクフルトへ。国内組では柿谷曜一朗がスイスのバーゼルへ。かつて中田浩二がいたクラブ。スイスでは名門だけど、なんとなくセルティックに移籍した中村俊輔を連想して微妙な気分も。原口元気は細貝のいるヘルタ・ベルリン。ノーマークだったのは柏レイソルの田中順也。ポルトガルのスポルティングに移籍。代表に呼ばれて大活躍してくれないものだろか。
●選手の移籍話って、なんというか、通販サイトでショッピングカートにぽんぽんと欲しいものを放り込んでいるような気分になれる。つまり、楽しい。

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