July 28, 2014

ニッポン代表監督にハビエル・アギーレ

●報道では早い段階から伝えられていたが、ニッポン代表の新しい監督にハビエル・アギーレが就任することが正式発表された。ザック・ジャパンからアギーレ・ジャパンへ。アギーレ監督って、4年前にも名前が挙がってたんすよね。
●4年前は、ザッケローニが第一候補ではなかったはず。何人か断られて、ザッケローニになったという経緯だったと思う。でもザッケローニは近年はともかく、セリエAではかつて一世を風靡した世界的に有名な監督だから、「よくそんな人が日本に来てくれるなあ」と感心したのだった。で、ワタシはこのブログに「(ザッケローニが)4年も日本にいる可能性はかなり薄いと予想してる」と書いた。スゴい、ワタシのサッカーに関する予言はズバズバと外れる! 驚異的な的中率の低さ!
●で、アギーレ監督。この人は本命だったはずだし、原委員長によれば以前から個人的な交流を重ねて、代理人を通さずにオファーしたという話。メキシコ人だけど、両親ともスペインのバスクからの移民で、スペイン系というか、バスク系。メキシコ代表を2回率いていて、クラブ・レベルではスペインでオサスナを躍進させたことで名を知られるようになった。その後、アトレティコ・マドリードに引っ張られた後は、サラゴサ、エスパニョールといったクラスのクラブを率いている。実績は十分。年齢は55歳。ザックも就任時は57歳だったから、似たようなものか。
●気になるのは堅守速攻のスタイルか。たぶん、ハイプレス、ハードワーク、ショートカウンター、そしてアグレッシブな守備を重視するサッカーになるんだろう。従来のポゼッション重視とは違ってきそう。代表チームなんていうのは年に数回しか集まれない(しかもメンバーもどんどん変わる)即席チームだから、継続性なんかなくたっていいとは思うんだけど(今回のオランダは5バックで成功したわけだし)、きっと現実的で夢のない(笑)選手起用になりそうだから覚悟しておかなければ。比較的近いのは4年前の岡田ジャパン本大会バージョンなのか? 監督の人物像的にはかなり感情の起伏の大きな人のようなので、トルシエ・ジャパン的な騒動は増えるのでは。
●アジアの戦いがどんなふうになるのかは見もの。今まではニッポンがボールを回しに回して、ときどきカウンターを食らいつつも、こちらが攻めきるといった展開が多かったが、ずいぶん雰囲気が変わるかもしれないし、変わらないかもしれない(←それ、なにも言ってないし)。
●率直に言えば、「勝てるかもしれないけど、楽しくなさそう」っていうのが今の段階の印象。多くのファンが好むスタイルとはいいがたいはず。なんの根拠もなく直感だけで言うけど、きっと4年も経たずにメキシコかスペインに帰ると思う(また言うか)。

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