September 18, 2014

アップルがiTunesユーザー向けにU2の最新アルバムを無償配布してくれたのだが

●なんとなく引っかかって、うまく飲みこめないニュース。アップルがiTunesユーザー向けにU2の最新アルバムを無償配布してくれた。世界中の5億人のユーザーにプレゼントされたのだとか。ワタシのところにも事前にメールが届いており、iTunesプレーヤーを起動すると購入済みアイテムにアルバムが追加されている。別にU2に興味はないんだけど、タダなんだから困りはしない……いや、ホントにそうだろうか?
●どうやらこれが予想外に不評を買っているようで、ユーザーによっては知らない内に自分の音楽ライブラリに無関心なアルバムが加わることから、新手のスパムなんじゃないかという疑いまで持たれてしまっている。おまけにアルバムをiCloudから削除するためには有料のiTunes Matchが必要となることに苦情があがり、アップルが削除専用ページを急遽公開するという事態に。少し笑ったのは「U2ってだれ?」っていう反応。
●たしかに自分のCD棚に趣味に合わないアルバムを勝手に置かれるのはイヤだ。CD棚とか本棚っていうのは、ただの物置じゃなくて自分のパーソナリティのなにがしかを反映させる場所なんだし。かといって、アルバム一枚であんまりうるさいことをいうのもためらわれる。そんなに上等なライブラリでもないだろう的な。
●しかしU2だって喜んで参加してるにせよ、「5億人に無償配布」ってファンの側からするとどうなんすかね。報道によればアップルがU2に支払ったのは1億ドル。iTunesから届いたメールには「未だかつて一枚のアルバムをこれだけ多くの人々が一度に手にするという事はありませんでした。音楽業界における特別な出来事として歴史に残ることでしょう。そして、あなたはこの特別な出来事の当事者でもあるのです」と書いてあった。

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