September 21, 2014

ある朝、突然に「ピーピーピー」

●ここしばらくデスクトップPCの調子が悪かった。突然、画面がブラックアウトして、あらゆる入力を受け付けなくなり、ハードディスクの動作も止まった末、しばらくすると再起動がかかる。そんな症状がまれに起きた。で、Windowsのログを見たり、ハードウェアの故障を確認するための自己診断プログラム的なものを走らせたりとか、少し調べたんだけど原因がわからない。まあ、まれにしか起きないことだし、作業中のデータはおおむねクラウド上に残ってるから、「あー、次の買い替えはそろそろかな~、どれくらいのスペックがあればいいかなあ」などと思いながら、騙し騙し使い続けていた。
●が、ついに昨日の朝、事態は急展開へ。これまでになんどか見たようにマシンがシャットダウンした後、再起動がかからない。電源を入れ直すと、「ピーピーピー」と聞いたことのない警告音が鳴り続け、そこから一歩も前に進まない。なんどか電源を入れ直しても、やはり同じように「ピーピーピー」が鳴る。くー、参った。カタルーニャの鳥は「ピース、ピース」と鳴くのです(カザルス談)。ウチのPCは起動もせずに「ピーピーピー」と鳴くばかり。ついに観念して、買い替えか……。
マザーボード●と思ったところで、はたと気づいた。この「ピーピーピー」っていうビープ音、たまたま出てる音じゃなくて、なにか意味を伝えようとして出てる音なのでは? で、ささっと別のマシンから検索したら、秒速で答えが見つかった。BIOSビープ音「ハードウェア異常の警告音一覧」。やっぱりこのビープ音には意味があって、いつも聞いている「ピッ!」は正常起動の意味、「ピーピーピー」はDRAMの接続・装着エラーの意味、それ以外にも短音と長音の組合せでいろんな異状を伝えるようになっている。ビバ、インターネット。
●ともあれメモリの単なる接触不良であれば、それがいちばんありがたいわけで、久々にPCケースのカバーを開ける。そこそこ埃がたまっていたので、まず目立つところだけでも掃除(本題の前に、まずは掃除。ふー、気持ちが落ち着くぜー)。で、刺さってるメモリ2枚をそれぞれいったん外してから、慎重に再装着。行き掛けの駄賃に綿棒でCPUクーラーなどもきれいに掃除してから電源を入れると、なにごともなかったかのようにあっさりとWindowsが起動してくれた。
●これでもって最近の不調の原因が解決されたと断定するのは早計かもしれないにしても、ひとまずリカバー。PC自作派の人だったら常識レベルで解決できてしまうことなんだろうけど、ハードウェア苦手派としては汗かいて格闘するレベル。でも、ほんの少し楽しい。ほんとに少しだけ。

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