December 5, 2014

カンブルラン&読響でメシアン「トゥーランガリラ交響曲」、ヒューイットのタブレットPC

●4日はサントリーホールでカンブルラン&読響。酒井健治「ブルーコンチェルト」(世界初演)とメシアン「トゥーランガリラ交響曲」。「ブルーコンチェルト」は読響委嘱作品、「トゥーランガリラ交響曲」はカンブルランが2006年12月の読響との初共演でも演奏した作品。読響が満を持して取り組んだ公演で、同じプログラムが来年の3月の欧州ツアーでも演奏される。「トゥーランガリラ交響曲」のピアノはアンジェラ・ヒューイット、オンド・マルトノのシンシア・ミラー。ヒューイットはわざわざこの一公演のために来日したのだとか。会場内はTwitterのフォロワーのみなさんから業界関係者から、自分の知人が一斉にここに集まったんじゃないかと錯覚するほど。一方で空席もあるんだけど。
●本来「トゥーランガリラ」という作品の饒舌さ、濃厚さにはただただ圧倒されてたじろぐばかりなんだけど、この日は感じたのは明瞭さ。官能性はずいぶん後退して、代わって透明感、緻密な響きが生み出す愉楽みたいなものが一貫して感じられた。客席はわきあがった。
●で、本筋とは違う話なんだけど、目を奪ったのはヒューイットの譜面台。タブレットPCが置いてあった(iPadかどうかは知らない)。それ自体はもうそんなに珍しくはないにしても、オケと共演するのに使っているのを実演で見たのは初めてかも。画面にタッチして譜をめくっている様子がないので、なんらかのデバイスを無線でつなげているんだろうと思ったら、どうやらフットスイッチを使っていた模様(こんな感じでいろんな商品があるんだそうです)。たぶん左足で操作できる位置に置いていた。
●こんなふうにタブレットを使うときって、バッテリーの充電はもちろんのこと、事前に再起動しておくとか、予期せぬ動作を防ぐためにバックグラウンドで動作するアプリを最小限にするとか、いろんな運用上の工夫があるにちがいない。でもどんなアプリやOSを使うにせよ、落ちるときは落ちるわけで、フリーズしたり強制再起動がかかったりするトラブルはきっとあると思う。そういう事態になったとき、どうやって対応するのかなあというのは少し関心がある。

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