December 17, 2014

新日本フィルの次期音楽監督に上岡敏之

新日本フィルの次期音楽監督に上岡敏之
●16日は東武ホテルレバント東京で新日本フィルの次期音楽監督発表記者会見。次期音楽監督がだれになるかというのは、会場に足を踏み入れた時点で登壇者のネームプレートを見てわかった。でも事前に予想していた方も少なくなかったのでは。少し前に、HMVの記事などで、上岡さんがヴッパータール市の音楽総監督およびオペラ・インテンダントのポストを2015/16年で早期退任すること、その際に日本でオーケストラのポストに着く考えがあることが伝えられていた。その直後、新日フィル次期音楽監督発表記者会見のお知らせを受け取ったので、「ということは?」。12月24日にソロ・コンサートマスター崔文洙&上岡敏之(ピアノ)デュオ・リサイタルが予定されているのも目をひいた。
●音楽監督就任は少し先で2016年9月から。また、2015年4月よりアーティスティック・アドバイザーに就任する。宮内義彦理事長は「アルミンクの退任後、音楽監督を探してきたが、次期監督の選定にあたっていちばん最初に名前が挙がったのが上岡さん。当初はドイツでのヴッパータールとの契約からとても無理ではないかと思ったが、こうして実現にいたって喜んでいる」。
●檀上は終始和やかでリラックスした雰囲気。「新日本フィルをはじめて指揮したとき、最初のリハーサルからとても準備されていて、日本にこんなオーケストラがあるんだと驚いた。僕にとっては日本のオーケストラで初めてのポスト。もうドイツのほうが長く、ドイツでの大学のポストもあるから帰国して日本に住むかどうかはわからないけど、とても光栄に思っている。いい方向に進んでいけたらと思う」「人に感動を与えられるオーケストラ、一音を聴いただけで新日本フィルとわかるオーケストラにしたい」(上岡さん、写真右)。「初共演の印象がすごく強くて、なんて引き出しの多い指揮者なんだろうと思った。言葉でいちいち説明しなくても理解しあえる、同じ方向性を共有していると感じた。こういう経験はめったにないこと」(崔さん、写真左)
●少し先の話だが、上岡さんは音楽監督就任に先立って、2016年3月16日のサントリーホール定期を指揮する。曲目は未定。
●今回の会見はUstreamで生中継されたが、反響はどうだったんだろうか。

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