Music Unlimited
December 18, 2014

週末はデュトワ&N響からノット&東響へ

●少し日が経ったけど、先週末はすさまじいコンサート・ラッシュだった。13日はTwitterを見ていても、昼の公演と夜の公演をハシゴする人がたくさん。ハシゴのコースは人それぞれだったけど、目立ったのはオペラシティのヤルヴィ&ドイツカンマーフィル(15時開演)→サントリーホールのノット&東響(18時開演)コース。そのコースって、前者のアンコール等の時間も考えると、少し厳しいんじゃないかなと思ってたが、ちゃんと間に合ってたっぽい。
●で、自分はこの日はまずNHKホールでデュトワ&N響へ。武満徹「弦楽のためのレクイエム」、アラベラ・美歩・シュタインバッハーのソロでベルクのヴァイオリン協奏曲、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」という、追悼から新天地へ至るプロ。滑らかで自然体なのがベルク、見知らぬ光景を見せてくれたのがドヴォルザーク。土臭さを感じさせない精妙で鮮麗な「新世界」へ。
●夜はジョナサン・ノット&東響へ。ワーグナーの「ジークフリート牧歌」とブルックナーの交響曲第3番「ワーグナー」第1稿というワーグナーつながりプロ。一曲目の「ジークフリート牧歌」から思いのほか豊潤な響きが聞こえてくる。ブルックナーの第3番は油断していたらよもやの初稿。なんというゴツゴツした手触りなの。粗削りで、制作途上の作品を聴いているという感覚がどうしてもぬぐえず。でも野心的でおもしろい。スケルツォなんて、どうしてこんなヘンテコなリズムなのかと思うけど、これを聴いた後で最終稿を聴いたらずいぶん物足りなく感じるにちがいない。強奏時にも十分重量感があって、しかも響きに柔らかさが感じられるブルックナーを満喫。
●ブルックナーの異稿を楽章よりさらに細かい単位でモジュール化して録音しておいて、「手軽に作れるマイ異稿」みたいなサービスがどこかにあるんじゃないかと夢想してみる。

このブログ記事について

ひとつ前の記事は「新日本フィルの次期音楽監督に上岡敏之」です。

次の記事は「「通訳日記」(矢野大輔著/文藝春秋)」です。

最新のコンテンツはインデックスページへ。過去に書かれた記事はアーカイブのページへ。

ショップ

国内盤は日本語で、輸入盤は欧文で検索。