January 22, 2015

アレクサンダー・ガヴリリュクのピアノ・リサイタル

●20日はアレクサンダー・ガヴリリュクのピアノ・リサイタルへ(東京オペラシティ)。前半のモーツァルトのロンド ニ長調、ブラームスの「パガニーニの主題による変奏曲」もさることながら、お目当ては後半。恐るべきヴィルトゥオジティ。リストのメフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」とコンソレーション 第3番、ワーグナー~リストの「イゾルデの愛の死」、リスト~ホロヴィッツの「ラコッツィ行進曲」、サン=サーンス~リスト~ホロヴィッツの「死の舞踏」、リストの「タランテラ」(巡礼の年第2年補遺「ヴェネツィアとナポリ」より)という派手なプログラムで超絶技巧が炸裂。豪快。陰影に富んだ表情だとか詩情だとか、そういう要素もないことはないんだろうけど、メカニカルな雄弁さがあまりに強烈で、ひたすら圧倒される。
●アンコールは5曲、次々と。高速千手観音みたいなリムスキー=コルサコフの「熊蜂の飛行」、メンデルスゾーン~ホロヴィッツの「結婚行進曲」他。
●カヴリリュク、がぶり寄り。がぶり寄ってると思う、彼は。今時代はガブッ! ガブリと噛む、噛みしめる。ガブッ(←くどい)。

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