March 9, 2015

サロネン&フィルハーモニア管弦楽団来日公演と「究極のプログラム」コンテスト

●先週は6日サントリーホールと7日東京芸術劇場と続けてサロネン指揮フィルハーモニア管弦楽団へ。
●6日はブロンフマンの独奏でチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番、ストラヴィンスキーのバレエ音楽「火の鳥」(1910)。ブロンフマンは剛腕で火の玉のようなソロ。もっとも数日前のリサイタルで壮絶なプロコフィエフ「戦争ソナタ」3曲を聴いたばかりなので、チャイコフスキーでは少し物足りないか……と思っていたら、アンコールでプロコフィエフのソナタ第7番終楽章、さらにショパンの練習曲Op.10-8と2曲も弾いてくれて、あたかもリサイタルのハイライトシーンを聴かせてくれたかのよう。後半の「火の鳥」が白眉。細部まで趣向が凝らされていて、鋭敏なリズムとクリアな響きで色彩豊かに描かれたストラヴィンスキー。キレキレのティンパニ奏者が存在感を放っていた。2階席のトランペットは終曲のおしまいでも参加してリアル・サラウンド状態に。フィルハーモニア管弦楽団はスーパー・オーケストラではないかもしれないけど、キャラクターを持ったすごく魅力的なオケなんだなと実感。アンコールにラヴェルの「マ・メール・ロワ」から第5曲「妖精の園」。
●7日はシベリウスの「トゥオネラの白鳥」、ヒラリー・ハーンのブラームスのヴァイオリン協奏曲、ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」。ヒラリー・ハーンは人外魔境の域。「英雄」ではバロック・トランペット&バロック・ティンパニが用いられていたんだけど、にもかかわらず全体としてはまったくモダンなスタイル。アンコールはシベリウス「悲しきワルツ」。前夜は盛大な一般参賀があったが、この日の客席はそこまでには至らず。
●今回の来日にあわせて、招聘元のジャパン・アーツがTwitterアカウントで「皆で考える究極のプログラム」コンテストを開催していたのがおもしろかった。サロネンに振ってほしい演目を投稿して、それに対してサロネンが受賞者を選び、コメントをくれるという企画。いろんな人が投稿した結果、1位に選ばれたのが日本フィルの公式アカウントだったという結果も、すごく今っぽいなあと感じる。フラットだからこそ、そうなるというか。しかも、「選ばれても実際には演奏されません」って書いてあるのに、予想外に盛りあがった。なんといっても、サロネン本人がコメントをくれた(しかも受賞者にサロネンのサイン入り指揮棒が贈呈された!)のがいいっすよね。受賞者、日フィルなんだけど(笑)。いっそ、振りに来ない?

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