March 19, 2015

ノット&東響の「パルジファル」、ヤノフスキ&ベルリン放響のブルックナー

●少し遡って14日はジョナサン・ノット指揮東京交響楽団へ(サントリーホール)。ベルクの「抒情組曲」より3つの小品(弦楽合奏版)、ワーグナーの「パルジファル」抜粋という魅力的なプログラム。「パルジファル」の歌手は、パルジファル役にクリスティアン・エルスナー、クンドリ役にアレックス・ペンダ(アレクサンドリナ・ペンダチャンスカ)。第1幕への前奏曲、第2幕途中からおしまいまで、「聖金曜日の音楽」を抜粋。前半のベルクからひりひりとするような緊張度の高い音楽が続き、後半で儀式性と官能性が全開になるという組合せの妙。東響の潤いのあるサウンドを存分に堪能。十分に豊かだけど、決して重くない。ノットが隅々までアンサンブルを掌握している感があって、このコンビが熟成の度を深めつつあるのを感じる。質の高さに比して空席がやや目立つのが唯一惜しいんだけど、川崎だとまたちがった雰囲気なんだろうか。
●18日はマレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送交響楽団(サントリーホール)。ブルックナーの交響曲第8番一曲のみのプログラム。遅刻しないように余裕を持って会場へ。気になる(?)ブルックナー行列は開演前にしっかりとできていた。ヤノフスキ、これまでになんどか聴いた範囲ではいろんな印象がまだら模様に入り混じっていて、迷った末に足を運んでみたら、最近聴いたなかではもっとも充足度の高いブルックナーになった。特に第3楽章のアダージョ以降、ぐっと精妙さを増した感。金管は力強いけど咆哮せず、木管、弦との間に絶妙のバランスを保ちながら、質朴剛健とした頂点へ。美しすぎる。演奏後、カーテンコールが延々と続いて、こんなに拍手が続くとむしろ一般参賀になりにくいんだけどなあと思ったが、それでも熱心なお客さんが残って、ヤノフスキのソロ・カーテンコールに。

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