April 14, 2015

チェルシーについてのあれこれ

●イングランドのプレミアリーグ、今シーズンはチェルシーに少し注目している。開幕前に優勝を狙える戦力がそろったと語っていたモウリーニョが、本当にチームを優勝させられるのかどうか。着実に勝ち点を積み重ね、現時点ではもう優勝はほぼ決まったようなものみたいな雰囲気になっている。
●先週末のQPR対チェルシーでは、終了間際のセスク・ファブレガスのゴールでチェルシーが勝利。しかし枠内シュートはこの一本のみ。ざっと録画を眺めたところ、たしかにチェルシーがずっとゲームを支配してはいるんだけど、スペクタクルに乏しく、ひたすら相手にチャンスを与えないサッカー。終盤に相手ゴールキーパーのパントキックがミスになったところから猛然と襲いかかり、セスク・ファブレガスが仕留めた。こんなふうに相手のミスを待ってるみたいな感じの戦いぶりといい、モウリーニョの傲慢さといい、オーナーである石油王アブラモヴィッチ(←本名です、念のため)の資金力といい、チェルシーには嫌われる要素がすべてそろっている。だから、惹かれるともいえる。
●もっともチェルシーのほうも首位とはいっても楽ではなく、ポイントゲッターのジエゴ・コスタが戦列を離れている。前節のストーク・シティ戦で、ケガから復帰して後半から出場したが、わずか10分ほどプレイしただけで負傷退場するというアクシデントにみまわれた。本来、代役となるのはレミだが、レミも負傷中ということで、QPR戦では37歳のドログバが先発してフル出場。今季、チェルシーはプレミアリーグでもっとも出場選手数の少ないチームなんだとか。つまり、メンバーをほぼ固定して戦い、控え選手でも使われる選手は限られている。ローテーションを使わずにずっと戦ってきた結果、リーグ終盤になって選手のコンディションに問題が出てくるのではないかという指摘があるのだが、はたしてこの後、失速するのだろうか。
●で、FC東京の武藤にチェルシーから移籍のオファーがあったとか。チェルシーは横浜ゴムと大型スポンサー契約を結んだところなので(5年で約74億円)、日本人選手を獲得してもおかしくはない。若くて伸びる選手ということで、武藤なんだろう。
●チェルシー(だけではないが)は大量の有望選手を保有して、他のクラブにローンに出している。26選手だっけ? レンタル選手だけでもう一チーム作れてしまう。その多くは一度もチェルシーのユニフォームを着て公式戦に出ていない選手だけど、クルトワのようにローン先で飛躍してチェルシーの正GKとして帰ってくる選手もなかにはいる。普通に考えれば、武藤はまずどこか中規模のクラブにローンに出されることになりそう(就労ビザの問題があるので、たぶん英国外)。ローン先で大きく成長して、チェルシーに凱旋する姿を見てみたい。

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