May 18, 2015

アンスネス「ベートーヴェンへの旅」、CL準決勝のモラタ

●15日はレイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノと指揮)マーラー・チェンバー・オーケストラへ(東京オペラシティ)。「ベートーヴェンへの旅」と題されたピアノ協奏曲全曲演奏会の一日目で、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番、第3番、第4番。日頃聴いている「協奏曲」とはなんだったんだろうというくらいの完成度の高さに驚嘆。精鋭集団がツアーのプログラムに協奏曲シリーズを選び、ピアニストが指揮も兼ねて、しかもそのピアニストがアンスネス。仕上がりの精度が段違いというか。ピアノは蓋なし、客席に背を向けて座るスタイル。トゥッティ部分では立ち上がって指揮。バロック・トランペット、バロック・ティンパニ使用。精緻だが、窮屈さは微塵もなく、生命力にあふれていた。ピアノ協奏曲第4番で終わるプログラムに対して、あれだけ大勢のお客さんが立ちあがって喝采を送るとは。二日目を聴けなかったのが残念。アンスネスはいつのまにかスリムになっていて、ひげを伸ばしていてカッコいい。
●ようやくチャンピオンズリーグ準決勝の映像をセルフハイライトで見たのだが、ユベントスのモラタが男前すぎる。レアルマドリッド相手にファーストレグでもセカンドレグでもゴールを決めたのに、どちらでも喜びの感情を見せなかった。モラタにとってレアルマドリッドは前所属チームであり、ユース時代を過ごしたクラブ。だから元チームメイトに敬意を表したということなんだろうが、レアルからユベントスへの移籍契約に買戻しオプションが付いているのだとか。つまり、モラタがすごく活躍して、やっぱりレアルが欲しいなと思ったら一定金額で買い戻すことができる。モラタは内心ではマドリッドに帰りたいと思っているのかどうか……?

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