July 3, 2015

テレビで途中から見る映画がやたらおもしろい現象(名称募集中)

●かねてよりの謎現象で、深夜にテレビをつけて途中から見始めた映画(それも少し古めの映画)がやたらおもしろくて、ついつい最後まで見てしまうというものがある。この現象になにか名前が必要だと思うのだが、なんと呼べばいいのだろうか。
●ポイントとしては「途中から見始めること」が必須。いきなりストーリーがもう動いていて、舞台設定やら登場人物のキャラクターやらなにもわからないまま、だんだん話が見えてくるというのがいい。だからあまりメジャーな映画だとこの現象は起きない。どんな話か知ってるから。

●最近、用もなくテレビをつけるなどということは皆無なので(しかも早寝してしまう)この現象とはごぶさただったが、たまたま用事があって平日昼間の仕事中にテレビをつけたところ、チャールズ・ブロンソンとアル・レッティエリ(「ゴッドファーザー」にも出てきた迫力のある悪役顔の人)がともに手錠をかけられ、護送車に乗っている絵が飛び込んできた。そこからドンパチが始まって二人は逃げ出すのだが、期待通りチャールズ・ブロンソンは正義のヒーローで、アル・レッティエリは悪の組織の大物なわけであって、いったいこの話はどう進むのかと思ったら気になってしょうがない。猛烈におもしろいぜ。
●しばらく見ていると、チャールズ・ブロンソンはスイカ農場を経営する元軍人だという設定がわかってきた。スイカ命のタフガイとは! スイカ大好き野郎である自分としては、ますます目が離せなくなったのだが、かといってそのまま映画を見続けるわけにもいかない。後ろ髪をひかれる思いで、その「マジェスティック」という映画を途中から録画して、〆切が迫る仕事に戻った。そう、気になるとも。チャールズ・ブロンソンとアル・レッティエリの男と男の対決が今そこに。だが続きは明日だ。
●そうして明日がやってきて、昼食をとりながら映画の続きを見た。物語は予想通りに進んでいく。カーチェイス、銃撃戦、ほんのりとしたロマンス、裏切りと復讐。最後に正義が勝って、安心する。すっかり気の抜けたぬるいコーラを飲み干した気分で。

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