October 23, 2015

ショパン・コンクールの優勝者が決まると

●まずは先日の第17回ショパン・コンクールの結果を記しておくと、第1位はチョ・ソンジン、第2位はシャルル・リシャール=アムラン、第3位はケイト・リウ、第4位はエリック・ルー、第5位はイーケ(トニー)・ヤン、第6位はドミトリー・シシキンということになった。日本人で唯一ファイナルに残っていた小林愛実さんは惜しくも入賞ならず。
●で、ショパン・コンクールの結果が出ると、ささーっといろんなことが動き出す。まずはN響の11月20日および21日のC定期。フェドセーエフ指揮の公演だが、ずっと前からこの日の協奏曲のソリストにはショパン・コンクールの最高位入賞者が出演して、2曲のピアノ協奏曲のどちらかを演奏するということが決まっていた。というわけで、チョ・ソンジンが出演して、ショパンのピアノ協奏曲第1番を演奏すると発表された。ちなみにチョ・ソンジンとN響はこれまでにも共演歴があって、N響「夏」2010ではまさにそのショパンのピアノ協奏曲第1番を演奏している。
●さらに11月23日には第17回ショパン国際ピアノコンクール優勝者リサイタルが予定されている。こちらのプログラムも近々発表されるにちがいない。
●また、来年の1月23日から31日にかけて、「第17回ショパン国際ピアノ・コンクール2015 入賞者ガラ・コンサート」が全国で7公演、開催される。で、そうなると、困ったのが彩の国さいたま芸術劇場で、もともと1月31日に「ピアノ・エトワール・シリーズ Vol.28 チョ・ソンジン ピアノ・リサイタル」を予定していたのだが、このガラ・コンサートと日程が被ってしまうことになった。そこでどうしたかというと、さっそく発表があったように、リサイタルの開催日を1月22日に早めた。つまり、ガラ・コンサートがスタートする前日に、リサイタルを開く。よく諸般の都合でコンサートが中止になったり延期になったりすることはあるが、予定より早めて開催するという珍しいケースになった。もちろん、希望者には払い戻しあり。
●ドイツ・グラモフォンは11月にショパン・コンクール優勝者によるアルバムを緊急発売するということで、仮のものなのか本番用なのかは知らないが、もうジャケット写真まである。
●こういうのって、事前にどこまで準備しておくものなんすかね。幻のジャケ写とか使われなかった予定稿を供養する行事がどこかのお寺であってもいい気がする。

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