December 14, 2015

ブラビンズ&名フィルのホルスト他

愛知県芸術劇場
●12日は愛知県芸術劇場コンサートホールでマーティン・ブラビンズ指揮名古屋フィル。3年ぶりの名フィル。ホルストの「日本組曲」、名フィルのコンポーザー・イン・レジデンスを務める藤倉大のフルート協奏曲(委嘱初演)、ホルストの組曲「惑星」という充実したプログラム。フルート協奏曲のソロはクレア・チェイス。なんと、一曲のなかでフルート、ピッコロ、コントラバス・フルート、バス・フルートという4種の楽器を使う。コントラバス・フルートって今までに実演で聴いたことはあったんだろうか。巨大。楽器も多彩だが、フルートの特殊奏法も満載で千姿万態。機知と抒情。「惑星」はダイナミズムが前面に打ち出された演奏。冒頭「火星」の快速テンポ、リズミカルな踊れる5拍子がカッコいい。
●この日の名フィル定期はサービス満点で、開演前にロビー・コンサートがあって、その後に藤倉大プレトークがあって、終演後に舞台上で「ポストリュード」と題されたクレア・チェイスのミニミニ・コンサートまであった。この特盛感はすごい。で、この「ポストリュード」では、本編のフルート協奏曲のサブセット版みたいなフルートとコントラバス・フルートのための「リラ」と題された曲が演奏されてて、これがすごくよかった。聴いたばかりの新作の変則追体験というか。平日夜公演は厳しいけど、週末の公演ならこの「ポストリュード」はいろんな可能性がありそう。ブラビンズが持ち込んだアイディアなんだとか。
●栄は前回行ったときに丸善がなくなっていたのがショックだった。なんとなく、あの丸善が名古屋の中心点だという勝手な思い込みがあったので。でも場所を少し変えて復活したというから、開演前に一瞬だけ新しい丸善に寄ってみた。ビル丸ごとの大型書店って落ち着くし、ほっとする。

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