ドミノ・ピザ
February 12, 2016

パーヴォ・ヤルヴィ&N響記者会見


●2月8日は高輪のN響練習場でパーヴォ・ヤルヴィとN響の記者会見&懇親会。しばらくぶりにこの場所を訪れたら、すっかりきれいに改装されていてびっくり。会見の内容は、まず2016/17シーズンの定期公演プログラムや特別演奏会について、そしてパーヴォ・ヤルヴィの語る来シーズンに向けての抱負。すでに「ぶらあぼ」WEB版にレポート記事を書いてしまったので、当欄では個人的な視点で思ったことなどをつらつらと。
●まず、来季の定期公演なんだけど、サントリーホールが休館する時期のBプロはどうなるのかなあと思っていたら、休止になった。2017年2月から6月はお休み。で、B定期はお休みなんだけど、その間に特別公演が横浜みなとみらいで1公演、NHKホールとミューザ川崎で各3公演が開催される。目を引いたのはミューザ川崎の公演がぜんぶ平日の午後3時開演というところか。都響のラインナップにも一部あったけど、平日昼公演はもう珍しいものではなくなりつつある。これって、リタイア層が多いことはもちろんあるんだけど、決してそれだけの需要じゃないと思うんすよね。新国の平日昼公演なんかでも感じるけど、現役世代が特別少ないって感じでもないような。一言でいえば、夜遅いのは困るっていう気分/事情というか(終電とかではなくて)。
●パーヴォ・ヤルヴィは大活躍。シーズン幕開けのN響創立90周年記念演奏会である9月のマーラー「千人の交響曲」をはじめ、特別公演でマーラーの3番、6番もあって、予想外にハイペースでマーラー・チクルスが進む感じ。一方、次のブルックナーは2番。こちらはゆっくりと進行するみたい。
●会見ではまず来季は没後20周年の武満徹と、エストニアの作曲家でともに親しい友人でもあるトゥールとペルトの作品を取り上げるというところから話がスタート。トゥールはアコーディオンと管弦楽のための「プロフェシー」という作品で、アコーディオン・ソロがクセニア・シドロヴァというラトヴィアの人。パーヴォ、トゥール、シドロヴァのバルト海コネクションだ、みたいな話も。N響との関係については「相互理解がいっそう深まってきた。オーケストラもどういう点が私にとって大切で、どういう点がそうではないのか、ということがわかってきた。とても健全な関係が築けている」。
●来年の2月から3月にかけては、ヨーロッパ7都市を巡るツアーが行われるそう。もちろんパーヴォの指揮。ソリストはジャニーヌ・ヤンセン。武満徹の「弦楽のためのレクイエム」、マーラーの6番、ショスタコーヴィチの10番などを演奏。武満については「国外では『弦楽のためのレクイエム』がもっともよく知られている。知的な語法を用いている点で、特に初期の作品に親しみを感じる」。会見後の懇親会で、今後のN響での目標について尋ねると、「各自がよりお互いを聴き合う室内楽的なアンサンブルを目指したい」と答えてくれた。

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