March 30, 2016

ニッポン対シリア代表@ワールドカップ2次予選

ニッポン!●さて、2次予選もこれで最終戦。前節の結果、すでにニッポンの最終予選進出は決まったが、シリアはこのグループのなかではもっとも力のある相手なので、結果と内容が問われるところ。ハリルホジッチ監督は先日のアフガニスタン戦ではフレッシュなメンバーをそろえ、4-4-2のフォーメーションを試したが、このシリア戦の先発メンバーを見て納得。つまり、こっちがベストメンバーで、前節は控え組中心だったんすね。本来ならただの消化試合になりかねないところを、ハリルホジッチは選手の競争意識を煽り、このレギュラー組の試合をあたかも重要な一戦であるかのように装うことに成功した。このあたりのマネジメントはさすが。
●で、ニッポンの布陣は4-2-3-1。メンバーはGK:西川、DF:酒井高徳、吉田、森重、長友-MF:山口(→原口)、長谷部-本田、香川、宇佐美(→清武)-FW:岡崎(→金崎)。これがハリルホジッチの現在のベストメンバーなのだろう。試合は前の試合と似たような展開になった。圧倒的にボールを保持するニッポン。ボールがよく回り、次々とディフェンスを崩すが、なかなか決めきれない。前半17分に相手のオウンゴールで得点。キーパーが弾いたボールがディフェンスに跳ね返りそのままゴールに入るという、少しきまりの悪い形だった。ゴールラッシュは相手の運動量が落ちてくる後半21分から。香川が浮き球を胸トラップして、体をひねりながら左足を振り抜いてゴールするという、超美技で2点目。これはめったに見られないスペクタクル。
●シリアはアフガニスタンとは違って、カウンターからの鋭い攻め上がりも見せて、なんどかニッポンのゴールを脅かしたが、そのたびに西川がスーパーセーブ。最後は力尽きて、後半41分に本田、45分に香川、48分に原口にゴールを許した。終わってみれば5対0でニッポンが完勝。なんと、2次予選を通じて無失点。これは立派。
●今の状態は悪くない。ザッケローニ時代のよかった頃の雰囲気が帰ってきている感もある。とはいえ、ここまでは力の差のある相手からどう効率的にゴールを奪うかというレッスンともいえるわけで、2次予選と最終予選の間にかなり飛躍があるのがアジアの戦い。

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