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May 27, 2016

ネーメ・ヤルヴィ指揮N響のシューベルト&プロコフィエフ

●26日はネーメ・ヤルヴィ指揮N響へ(サントリーホール)。前半がシューベルトの「未完成」、後半がプロコフィエフの交響曲第6番というプログラム。「未完成」第1楽章が快速テンポですいすいと進み、第2楽章もぜんぜん情緒纏綿としていない。いつもは第2楽章が穏やかにゆっくりと閉じられると「ああ、終わったな」と思うんだけど、むしろこの先がまだあるはずという本来あるべき欠落感を喚起するような端然としたシューベルトだった。むしろ後半が思い入れたっぷりか。鮮烈。
プロコフィエフ●プロコフィエフの交響曲は番号が若いほど共感しやすく、後になるほど真意を測りかねるみたいな曲ばかりになっていく感あり。交響曲第6番は怪作。第3楽章のグロテスクな躍動感がすごい。弾んでいるようでまるで心弾まない付点リズムの連続は、倍速の葬送行進曲っていう気もする。形だけでも華やかな勝利の音楽が期待されるべきところに、抑えきれずに歪んだ笑いが噴出したかのよう。あと、プロコフィエフのほかの作品にも聴かれる「時計」の表現が印象に残る。チクタク、チクタク。第2楽章で盛大に登場するほか、第1楽章でも聞こえてくる。すごく焦燥感を煽る。
●終わってみるとまだ20時半。普通なら前半がもう少し長くてもよさそうなものだが、これはこの2曲を組み合わせる必然があったから、ということ?