June 19, 2016

EURO2016 グループステージ イタリアvsスウェーデン

イタリア●今大会は試合終了直前の劇的なゴールが多い。それだけおもしろい試合が多いともいえるが、一方でなかなか点の入らないじれったい試合が多いともいえる。つまり、前半は相手のミス待ちサッカー。相手が大きなミスをするか、こちらがスーパープレイを決めない限り、点は入らない。後半の半ばあたりから本当の勝負が始まって、だんだんリスクを冒すようになる。ドイツvsポーランドもそんな感じだったし(結果はスコアレス・ドロー)、イタリアvsスウェーデンもまさにその典型。
●スター不在のイタリアは前の試合に続いて守備意識が高い。前半はスウェーデンが攻め、イタリアが守る展開。なじみの薄い名前が並ぶイタリアに比べると、まだスウェーデンのほうが「知ってるチーム」感があるかも。トップにイブラヒモヴィッチ、トップ下にシェルストレーム他。あるいはベテランが多いというべきか。後半20分くらいからやっとスイッチが入って、勝負モードに。次第にイタリアが攻勢に出る。後半33分、スウェーデンはドゥルマズ、レヴィツキを入れて2枚替えを敢行するが流れは変わらず。後半36分、イタリアは左サイドからジャッケリーニがクロスを入れ、中でパローロがヘッド、これがクロスバーを叩く。なんと、これが両チームを通じて最初の枠内シュート。苦笑。ていうか、クロスバー叩くのは枠内シュートにカウントされるのか。どんだけチャンスの少ない試合なのよ。
●で、この盛り上がらない試合があとわずかで終わるという後半43分、イタリアのスローインから、エデルが左サイドから中央へとドリブルで切れ込み、3人くらいいたディフェンスを全部ひっぺはがしてシュート、ついに先制ゴール。最後の最後で爆発的なドリブルを見せてくれたエデル。終わってみれば枠内シュートはスウェーデンがゼロ(!)、イタリアも3本のみ。楽しいサッカーには程遠いが、前の試合に続いてこれぞイタリアという勝ち方を見せてくれたという意味で、妙な満足感があった。 イタリア 1-0 スウェーデン

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