June 20, 2016

EURO2016 グループステージ ポルトガルvsオーストリア

●えー、オーストリア人もサッカーするの? 欧州にありながら(そしてフィジカル的にドイツ人とほぼ変わらないはずなのに)なぜかサッカー界では存在感がまったくなく、正直ニッポン代表より弱そうな国……と、思っていたら、なんと、今やオーストリアのFIFAランキングは10位! フランスやイタリアより上にいる。もうニッポンから見ればはるか彼方の高み。時代は変わる。キープレーヤーのアラバはバイエルン・ミュンヘン所属の23歳。ウィーン生まれで、母親はフィリピン生まれ、父親はナイジェリア人という家系(ってことは、アジア系と言えないこともない?)。
ポルトガル●で、クリスティアーノ・ロナウド率いるポルトガルと対戦。予想通りポルトガルがボールを保持して攻勢に出て、オーストリアは堅い守りで耐える展開。しかし、この日のクリスティアーノ・ロナウドは切なかった。後半、オーストリア守備陣の隙をついて決定機を2度ほど迎えるが、ともに決めきれず。後半32分には自らPKを獲得してこれを蹴るも、ポストに当てて失敗。さらに後半39分、クロスボールにゴール前でどフリーになって、今度こそ決めたと思ったらオフサイド。ひたすらクリスティアーノ・ロナウドが天を仰ぎ続けるという、割とよく見る光景が続く試合で、さっぱり盛り上がらないまま0対0で終わってしまった。ポルトガルは前の試合に続いて引き分けで、チャンスの山は築くが決めきれずに自滅している感。2試合を終えて勝点2という微妙な事態になってしまった。
●一方のオーストリアもFIFAランキング的には本命のはずが、これで1敗1分。これでグループFはぜんぜん注目していなかったハンガリーが勝点4でリード、アイスランドが勝点2という大混戦になった。なんというか、このグループは「まあ、ポルトガル以外は地味すぎるから見なくてもいいや」組だと思っていたのに、3節目がやたらとエキサイティングな状況に。うーむ、これは大誤算、テレビ観戦予定的に。ま、しょうがないか。
●ところで試合開始前の国歌だが、WOWOWの中継でオーストリア国歌は「モーツァルト作曲」とされていた。この曲、今はヨハン・ホルツァーの作曲というのが定説となっているようだが、CDでもモーツァルト作曲とされている例はいくらでもあるので、それはそれでありだとは思う。ケッヘル番号はK.623a。で、このテロップだけ見ると、「さすがオーストリアは国歌をモーツァルトに発注するのかー」と誤解する人もいるんじゃないかと思うが、そうではなくて既存の曲を国歌にしたわけだ。この手を使えば、どんな大作曲家にも国歌を作ってもらえるので、これから新たに国を作る人は新曲を委嘱するより既存の楽曲の活用を考えるのも一手ではないだろうか。などと、どうでもいいことを考えてしまう程度には、ぱっとしない0対0だった。ポルトガル 0-0 オーストリア

このブログ記事について

ショップ